講談社文庫<br> 流さるる石のごとく

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講談社文庫
流さるる石のごとく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 542p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062736480
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジンベエ親分

41
大企業の会長の娘で医師の嫁の圓。が、彼女はアル中で万引き常習犯で夜毎バーで知り合った男に声をかけ…ってクソ女だと思うよな普通。ところが彼女の独白を読んでいるうちに徐々に印象が変わり、彼女の夫が誘拐されたあたりから感情移入できるほどに彼女にシンパシーを感じるように。そこから話は二転三転する。誘拐された夫を救おうと奔走するものの、実は誘拐されたのは夫ではなく彼女自身で…。結婚前の事件から張られた伏線をすべて回収する結末は、後味が良いとは言えないが、未来に光は感じるもの。構成も面白く、ベストオブ渡辺容子か。2020/01/26

yuu@mayu

28
『☆☆☆☆』ページ数を感じさせない重厚・上質なサスペンス。今回は少々クドイ所もありましたが…。解説にもある様に、毎作タイトルが素晴らしい。2017/01/28

ろば

14
確か渡辺さんの本は2冊目。正直言って最後の方は飛ばして読みました。それだけに評価するとすればイマイチって感じでした。2015/05/05

LIAN

7
上質なサスペンスだった。恵まれた環境に生まれ、何不自由ないだろう速水圓に降りかかる夫の誘拐事件。普通の女から見れば、何を甘ったれているのかと軽蔑の視線をおくってしまいそうなお嬢様(ご婦人)だが、お酒に逃げる彼女の姿はとても純粋で繊細だ。愛する夫の愛情を疑い、またそのように疑ってしまう自身を嫌悪してまた呑む。 疑うことを知らない純真な心が、周囲の優しさに支えられてダイヤモンドの輝きをみせるまでを描く。2010/11/07

へいがぁ

4
古本購入。作品の成立過程を考えると、粗いところも散見されますが、重厚なテーマをしっかりと描き切ったと感じました。2015/06/07

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