内容説明
ロシア検察局の捜査官レンコは、ハバナ湾で不審死を遂げた仲間の身元確認のためキューバへ飛んだ。最愛の妻を亡くし失意の日々を暮らす彼は自殺さえ決意していたが、ロシアに見捨てられた島で待っていたのは冷たい視線の革命国家警察だった。『ローズ』に続き、ハメット賞連続受賞に輝く傑作ミステリー。
著者等紹介
スミス,マーティン・クルーズ[スミス,マーティンクルーズ][Smith,Martin Cruz]
1942年、アメリカ・ペンシルヴェニア州生まれ。’64年ペンシルヴェニア州立大学卒業。フィラデルフィア・デイリーニュース等、地元のマスコミ各社を渡り歩いた後、ニューヨークの出版社で雑誌編集に携わり、’69年退社、パリに移住し本格的に創作活動に入る
北沢和彦[キタザワカズヒコ]
1951年、東京生まれ。東北大学文学部卒。出版社勤務を経て翻訳者に
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感想・レビュー
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harass
54
「ゴーリキー・パーク」捜査官レンコシリーズの四作目。KGBの元旧友がキューバで死亡したと、レンコはキューバに飛ぶ。ソ連崩壊後のキューバ捜査官たちは厳しく、レンコは腐った死体の旧友の本当の死因と理由を探るのだが…… キューバの風俗と腐敗し複雑極まりない人物たちと、愛する妻を失い(三作目で出会った女性らしい)自殺も考えていたレンコの苦痛もあり、ちびちび読んでいて、あまり面白いとはいえないか、停滞してるなあと感じていたが、終盤ごろの驚愕の真相に唸ってしまう。分厚くなるのもわかるが、それなりの内容に満足。2022/09/10
asa.com
1
『ローズ』がおもしろかったので、この作家の有名なレンコシリーズに手を出してみました。やっぱりおもしろかった。ロシア捜査官のレンコはKGBの旧友の死体を確認しにキューバに。そのキューバは社会主義と情熱の複雑な国家だった。ヒロインともいえるキューバ刑事のオフィーリアもいいな。全体的に哀愁が漂っていて素敵でした。
kentake
0
シリーズ4作目らしい。順番に読めばもっと主人公に感情移入できて面白かっただろうな。それに自分がキューバの歴史についてあまり知らなかったのでさらに損したかも。2012/04/10
斜月
0
レンコシリーズはまだ続くけど、ここまでしか読んでいない。ハバナへ行く? 行かない? うーんこれを読んだ時は、行ってみたいような〜本だけでいいような〜 そんな感じだった。
慧
0
★1/22002/10/25