講談社文庫
今ふたたびの海〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062735384
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

十八世紀初頭。ロンドンの地図製作者スパンドレルは、返せない借金の代わりにと密使の仕事をさせられた。英国政府のみならず、王室をも揺るがす一大疑獄事件の裏帳簿を国外へ運ぶのだ。だが、旅先で思わぬ罠に落ちた彼は、奪われた帳簿を追い苦難の旅を続けるはめになる。名匠ゴダードの本格歴史ロマン。

著者等紹介

ゴダード,ロバート[ゴダード,ロバート][Goddard,Robert]
1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、現在と過去の謎を巧みに織りまぜ、心に響く愛と裏切りの物語を次々と世に問うベストセラー作家に

加地美知子[カジミチコ]
1929年神戸市生まれ。同志社女子専門学校英語学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

55
18世紀初頭、国王や大物政治家たちを巻き込んだ大疑獄事件南海会社。物語は、この会社の裏帳簿(グリーンブック)にまつわる、虚実ない混ぜのサスペンス。秘密裡に裏帳簿を海外に持ち出すため使者に選ばれたのが、南海会社株価暴落のあおりを受けて負債まみれになった地図製作者スパンドレル。だが、スパンドレルは、文書を無事指定された人物に渡した帰り危うく殺されかけ、さらに、殺人容疑で追われる身に。南海会社裏帳簿争奪戦に巻き込まれた青年の波乱万丈の逃走かつ追跡劇。2021/12/18

遥かなる想い

53
英国が舞台なので、初期の頃の作品を期待したが、やはり裏切られた。いったいどうしたのか。ゴダードの世界に浸りたいと思う読者は多いだろうに。2010/06/06

UK

2
18世紀イギリスの南海会社を下敷にした歴史ロマン。 例によって気弱なダメ男氏とミステリアスな美女という組み合わせに思わずにんまり。冒頭の主な登場人物説明の多さに一瞬ひるんだけど、緻密な細密画のような構成で混乱なく名前が頭に入る。 翻弄されるダメ男スパンドレルの先行きを思って引き込まれてしまう。 2013/08/28

hakodadi

1
ロバート・ゴダードは「千尋」に続き2冊目。1700年代のロンドン、アムステルダムなどヨーロッパ諸都市を舞台にした歴史ミステリー。実在の人物と架空の(しかしいかにも実在しそうな)人物を精妙に配し、万華鏡のように錯綜した伏線だらけの小説は独特の味。2013/04/14

AR読書記録

1
場面がくるくる展開していくのは面白いが、とにかく主人公あほすぎる…2012/11/18

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