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講談社文庫
傷心

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732154
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

53歳離れた養父ソアと駆け落ちしたクレスラは有名人の母から夫を奪った娘として自叙伝を依頼される。ゴーストライターを頼まれたホーギーはクレスラを取材するうち、彼女の心の闇に気づく。スキャンダルや中傷が飛びかうなか、ソアが惨殺された。ホーギーの推理が始まる。MWA賞受賞の人気推理シリーズ。

著者等紹介

ハンドラー,デイヴィッド[ハンドラー,デイヴィッド][Handler,David]
1952年ロサンゼルス生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校を卒業。元売れっ子作家のゴーストライター“ホーギー”と愛犬ルルを主人公にした「フィッツジェラルドをめざした男」でMWA賞受賞。ドラマ作家としても、数度エミー賞に輝いている。本シリーズは、苦いユーモアと鋭い批評精神で高い人気を誇る都会派ミステリー

北沢あかね[キタザワアカネ]
神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒業。映画字幕翻訳を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuji

12
「殺人小説家」を先に読んでしまっていて、本作が私にとってシリーズ最終作となります。今回は、ホーギー宅が事件現場。(ゴーストライターの設定もだんだん苦しいようだ)少し毛色を変えていますが、ぐいぐいと引っ張る力は健在。大変面白く読めました。ホーギーシリーズやはり良いですね。 2016/12/18

ウサゲマン

4
ホーギーシリーズ中最も意外な作品になってしまった。メリリーは終始出てくるし、洒脱な描写は少なく生活臭溢れてるし、そして遂にはホーギーが家族の問題ときちんと向き合うようになるし。そして真犯人も過去シリーズの中で最も意外な気がした。まあ真犯人についてはもうちょっと突っ込んだ描写があって欲しかったけど。ただ今にして思えばホーギーシリーズは人と人の関わり合いというものを外したりスカしているようで、きちんと正面から描いてるのだなと再認識。自分と他人、そして世界をきちんと関係付けようとする意志を見せてくれる。2010/09/29

黒上豊

3
シリーズ7作目。ホーギーの師が訪ねてくる所から始まる。師との会話や回想でこれまでに語られていないホーギーの過去が書かれている。更に彼の両親も遂に登場し、強く印象が残る場面もある。ゴーストライターの仕事はもちろん依頼されるのだが、相手が口を素直に割らないので、関係者から聞き出そうとする矢先、事件が起こる。こういった観点から、今作は解説にも書かれている通り、異色の念が強い。事件後に堂々表に出て観察と推理をする所や、警察(あの人)と仲良く(?)捜査しているホーギーに少し驚き。ルルも重要な役割を果たしている。2014/04/07

たかひろ

2
デイヴィッド・ハンドラーのホーギーシリーズ 7作目。形式としては純粋なパズルのミステリではなく、ハードボイルド小説である。ハードボイルドの男らしさからは程遠い皮肉屋のホーギーが探偵役。ちゃんと読んでいくと細かい部分の描写も謎解きの条件になっており、パズルとして良くできている。といってもホーギーシリーズを読むのはミステリを読みたいからではなく、ホーギーの皮肉めいているが抜群に洒落た会話を読むため。1作目から読まずとも大丈夫。古い作品だがハードボイルドが好きな人におすすめ。2023/01/24

Jimmy

2
ホーギーが父親と和解、というエポックを成し遂げる訳だが、それを彩るのが、ホーギーをデビューさせた偉大なる先人たる被害者。 なかなか上手い意外な犯人です。 事件の不可解さが犯人が明かされて一挙に霧が晴れるように納得がいく。 なかなかですが、ホーギーシリーズが残り一作でとても寂しいです。 2012/02/04

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