講談社文庫
猫の贈り物

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  • サイズ 文庫判/ページ数 212p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732109
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ぼくの飼い主、ミセス・ヴィは病気がち。でも「いい子ちゃん」でいれば大抵の事は許してくれる。晴れた朝は花壇に寝そべりゴハンの事を考え、夕方は親友と近所めぐり。言い争う人間を眺め、夜は映画を見る。しかし、なんてこった。冬の一日ミセス・ヴィが入院、猫嫌いの大女がやって来て事件が!?猫の日々を綴る猫日記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji

95
ミセス・ヴィさんちの猫「ぼく」の目線の日記。最近、ウチの車を好んで暖房代わりに使っている野良猫がいます。コイツかなり私の事を舐めてます!私の行動をよく観察してるようで、手の届く距離まで来てもなかなか触らせてくれません。上手いこと躱されます! まあ、ホントに猫が日記を書いてたら、こんな感じになるんでしょうね。淡々とした話が、後半に結構ブラックな内容が含まれていましたが、ラストは優しく暖かかった♪2015/12/09

(C17H26O4)

33
「6月25日寝た。6月26日寝た。」の出だしに笑ってしまったのだが、呑気に笑ってばかりはいられない。主人公猫「ぼく」は自分の家のこと、ご近所のこと実によく観察している。母娘喧嘩ばかりする家。父親に虐げられている男の子。痴呆らしき老女。猫を何十匹も飼う病的な女性などなど。猫にとって人間界のことはある意味他人事だから、事実を淡々と日記に綴っているだけ。「なぜ人間は重要でないことについてばかり言い争いをするのだろうか」と。うちの猫が日記をつけたらどんなだろう。ご飯のこと。寝たこと。遊んだこと。あとは?怖い怖い。2018/03/24

ユズル

20
猫飼いの皆さんも、猫好きな方も楽しく読めます。日記形式で読みやすい。日付によっては『寝た』で終わるがウケる(^ω^) 後半、あれよあれよという間にドラマちっくになり、ひょっとしたら事件…と思うのだけども…(^^;)))まあ、読んでみてください。あれよあれよという間にドラマが始まる様を!2017/12/07

田中寛一

18
ミセス・ヴィと暮らす猫の日記。猫が小さな町の人々の様子を書いている!ある日などは「寝た。」とだけ。中には猫に臭い息を吐く人も。猫と仲良くなるには猫がしてるように「お互いに鼻をつけて、吸う」ことだと教えてくれる。近所の人々の穏やかな様子、喧嘩の様子、年取って思うようにならない人の様子、近くの犬の様子など。「犬は考えたりしないが猫はいつも考えている」のだと。終盤はミセス・ヴィのできごとで猫たちも大変なことに、そして、・・・。2020/02/27

くわずいも

2
再読。人が猫に対等に話しかけるのが気持ちいい。どの登場人物も自由でのびのびしている。2020/08/13

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