内容説明
マンション建設反対運動に揺れる高級住宅地で、自治会長が殺された。不倫相手の嘘から、彼と事件との関わりに疑念を抱いた真澄は、独自の調査を開始する。同じ頃、隣町の病院で糖尿病の入院患者が「嘘の匂い」という言葉を残して謎の死を遂げた。二つの死をつなぐ驚愕の真相とは!?傑作長編ミステリー。
著者等紹介
渡辺容子[ワタナベヨウコ]
東京都生まれ。東京女学館短期大学卒業。20代前半からジュニア小説家として活躍。その後、大人向けの小説に転身し、’92年、『売る女、脱ぐ女』で第59回小説現代新人賞受賞。’96年、『左手に告げるなかれ』(講談社文庫)で第42回江戸川乱歩賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuu@mayu
21
『☆☆☆☆』じっくり読ませるミステリー。しかし、いつの時代も不倫の代償は大きいね…。2015/05/06
LIAN
5
“女であること”の歯痒さやしなやかな強さ、恋に迷う姿、体当たりで今を生きる女性を描かせたら一番の作家さんやと思います。 そんな、等身大で魅力的な女性が殺人事件に巻き込まれ、自力で解決するさまは本当に格好いいです。内容と読者数(読書メータをみる限りですがΘ_Θ)が伴わないのが勿体無い…。2010/11/07
ろけっと
3
二つの死亡事件に登場人物達が絶妙に絡み合う展開。医療ミステリーは久しぶりに読んだが、面白かった。もっと読まれてよい作品だと思う。2010/05/02
緋色
2
再読ですけど、登録してなかった。主人公みたいなタイプの女性ってすごく好きなんですけど、なぜかのめりこめなかったです。再読でインパクトが薄かったからかなぁ。ヴェルサーチさんみたいな人も大好き。この人の別な本も読んだことあるんですけど、割と殺される理由が可哀想な気がします。2015/04/04
ぱんだぁ~
1
おもしろかった。織田、きらい(-_-)2018/04/14