講談社文庫<br> 死者は黄泉が得る

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講談社文庫
死者は黄泉が得る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062730891
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

死者を蘇らせる装置のある謎の館。そこには生ける屍と化した女性達が、生前の記憶を一切失ったまま、仲間を増やしながら生活していた。その隣町では、美女を巡る不可解な連続殺人が…。犯人のねらいは?そして事件と生ける屍たちの関係は?意外なラストは他言無用、奇手妙手を尽くした西沢流本格推理。

著者等紹介

西沢保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。高知大学助手などを経て、執筆活動に入る。『聯殺』が第1回鮎川哲也賞最終候補作となる。本格ミステリを愛し、パズル的要素を盛り込んだ作風で多くのファンを魅了している。著書は『解体諸因』『7回死んだ男』『殺意の集う夜』(以上、講談社文庫)や神麻嗣子の超能力事件簿シリーズ『幻惑密室』『念力密室!』『夢幻巡礼』など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

124
山口雅也さんの「生ける屍の死」のオマージュ。面白かったけどチョットややこしい・・・。個人的には山口さんの方がよかったかな。2016/06/07

セウテス

70
作者8作品目。カー氏の「死者はよみがえる」ではなく、作者曰く山口雅也氏の「生ける屍の死」に影響され書かれた作品との事。生前パートの連続殺人事件と、死後パートの生ける屍たちの話とが交互に進む設定。確かに死後パートの淡々とした構成は、「生ける屍の死」を感じさせる。連続殺人の犯人は誰かとの推理は、語り手が途中で代わる事に注目して読むと解りやすいだろう。死後パートの謎は、特種な条件を考慮して考え可能性を羅列しなくてはならず、かなり難しかった。どんでん返しにより、矛盾も出て仕舞った事は残念だが、隠れた良作だと思う。2017/11/10

papako

56
西澤保彦強化月間。Readerにて。いやー、これもなかなか。死者をよみがえらせる装置と、人間社会での殺人事件。その二つが交互に語られ、最後に相互の関係が明かされる。その死者のよみがえるルールが西澤さんらしい。記憶のリセットがうまく物語に生かされている。まったく関係のなさそうな二つの物語で、なんでこの設定?と思いながら読みすすめると、ほっほ~と納得。かなり無理やり感はあるけれど、楽しめました。西澤さん、意外と恋のハッピーエンドが多いのね。さてさて次は小休止。2015/10/02

koma-inu

41
死者が蘇る「死後」パートと、殺人が起きる「生前」パートが交互の構成で進む、SFと現実のハイブリッドミステリ。両パートは独立して話が進み、死者はあくまで孤立した世界に存在する。「死後」パートは淡々と進みますが、あるルールを利用した爆弾のような仕掛けがナイス。終盤に両パートが合わさり、ある人物たちの対決が圧巻。そこで事件が終わったと思わせて、エピローグの最後の一文・・ん、なんだこれ?解説ググりましたが、やや消化不良。ビックリですが、成立してるのかな〜唐突感にモヤモヤ感は残りました。2025/02/09

チャコ

37
読友さんオススメ作品。死者を蘇らせることが出来る装置のある屋敷に住む死者たちを描いたパートと、連続殺人事件の起こるパートが交互に進んでいく作風。この2つがどのように関わっていくのか想像がつかず、先が気になって一気読み。人物の個性が薄く、苦手なカタカナ名だったので把握するのに一苦労しましたが、トリッキーな設定は西澤保彦さんらしく流石でした。そして衝撃のラスト。えっ、あなたいつの間に…⁉︎これは再読しないといけないですね。なかなか手強い作品を紹介して下さって、読友さんに感謝です。ありがとうございます!2014/08/03

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