講談社+α新書<br> 「治る」ことをあきらめる 「死に方上手」のすすめ

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講談社+α新書
「治る」ことをあきらめる 「死に方上手」のすすめ

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062728287
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0247

出版社内容情報

ベストセラー『大往生したけりゃ医療とかかわるな』を書いた医師の集大成。これが医療の現場から生き方を問うラスト・メッセージ!

50万部を超えるベストセラー『大往生したけりゃ医療とかかわるな 自然死のすすめ』の著者、現役の医師・中村仁一先生が「これが自分の最後の著作」と明言した、まさしく「ラスト・メッセージ」! 

20年前に書いた『老いと死から逃げない生き方』を、大幅加筆のうえ、書き下ろし。2013年のいまだからこそ、より深刻でより切実な問題となっている「老い」と「死」について、老人ホームの医師という視点から鋭く切り込みます。

「わたしは死ぬならがんで死にたい」
「治らない病気を治る気にならない」
「薬、検査、治療に期待するな、医者もかかわるな」
「在宅死のためにしなければいけないこと覚悟」
「胃瘻なんかやるものじゃない」
など、現代医療に疑問をもつ発言多数で、それが
今の時代、腑に落ちる……潮目は変わってきたのです。

「死に方」は「生き方」、死ぬまでに充実した人生を送るにはどうしたらよいか、この本がその答えを与えてくれます。

プロローグ  わたしは”がん”で死にたい
         ピンピンコロリは推奨できない
第1章  どこかおかしい現代の健康至上主義
第2章  老いのしたく――病気と寿命は別
第3章  ひとりを生きる、ひとりで生きる
第4章  死にざまは自分で決める――やがて来る日の迎え方

【著者紹介】
1940年、長野県生まれ。社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長。医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より現職。1996年より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰。著書に50万部のベストセラー『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書)、『医者に命を預けるな』(PHP文庫)、共著に『思い通りの死に方』(幻冬舎新書)、『どうせ死ぬなら「がん」がいい』(宝島新書)などがある。

内容説明

わたしは“がん”で死にたい、ピンピンコロリはお奨めできない、生活習慣病は「治らない」、漢方薬も基本的には異物、趣味がなくてもボケない、老人は存在そのものに意味がある、お迎えを待つなどもってのほか、こだわらない、とらわれない、医者は頼るな、任すな、利用せよ。ベストセラー『大往生したけりゃ医療とかかわるな』を書いた医師の最後のメッセージ!

目次

第1章 どこかおかしい現代の健康至上主義(生活習慣病とは共存すべき;“うつる病気”から“うつらない病気”へ ほか)
第2章 老いのしたく―病気と寿命は別(年をとるのも悪くない;老化は避けられない現実 ほか)
第3章 ひとりを生きる、ひとりで生きる(在宅死は最高の贅沢;在宅死実現のための条件 ほか)
第4章 死にざまは自分で決める―やがてくる日の迎え方(義母の死;器械仕掛けで生かされる ほか)

著者等紹介

中村仁一[ナカムラジンイチ]
1940年、長野県生まれ。社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長。医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より現職。1996年より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バニラ風味

9
筆者は「ガンで死にたい」そうです。ガンは告知されても、すぐ死ぬわけではなく、死までの猶予期間があるから。よく、「ピンピンコロリで死にたい」っていうけど、何の前触れもなく急死したら、本人は楽だけれど、残された人は、その遺品や遺産など、本人の遺志がわからないで困る可能性あり。その点、死を宣告され、ゆっくりと枯れていくように死に向かう場合、本人と家族は、死に対しての準備ができるのです。どんなに医学が進歩したって、あがいたって、いずれ人間は死ぬもの。「死」というものの本質を冷静に見つめ、解説している貴重な本です。2014/02/04

三浦郁子

5
年をとる、老いると言うことは健やかでなくなること。 年々、精神的にも肉体的にも色々な機能が低下することで、他人の手助けが必要になることを意味するわけで。 「老後に必要なのは健康」「健やかに老いなければならない」という考えには無理がある、という著者の考えには、深く共感します。 年をとるとういうことは、生きる条件が日を追って悪くなることを指し、今日が最もいい状態にあること。 しかし、誰もがやがて、嫌でも行く道なのですね・・・ 2017/09/02

sutekibito

2
既に発売されている本の内容と重なるところが多く、新たな発見は特になかったです。ややひとりよがりのところが、気になりました。2014/02/08

さとる@パクチー

1
治ることよりQOLを高める生き方を推奨する本。著者はがんで死ぬことを希望しており、死への準備ができることや、抗がん剤など使用しなければそこまで苦しむことはないという。がんに対するイメージが変わった。禅に近い思想をもっていて、医療に対する考え方はすごく共感をした。老いてただ死を待つのではなく、死を持って若者に死への意識を持たせよう、という考え方が印象的。いのち対する考え方が深い作品だと感じた。2015/11/27

西嶋

1
「大往生したけりゃ〜」よりも人生観的な内容が多くなっているがあまり共感できず、医学的な内容の部分は前著とほぼ被っているし、読んで得られるものは少なかった。2014/04/18

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