内容説明
治療の質、生活の質もだんぜん変わる!痛み・苦しみがラクになる新世代治療法!早期発見、早期治療だけではない!「我慢しないオーダーメード治療」に注目。
目次
第1章 緩和医療ファーストの時代へ(がんは「苦しくて当たり前」?;からみ合って強くなるがんの苦痛 ほか)
第2章 緩和医療の実際(がんによって起きる痛みとは;がんの種類別、起きやすい痛み ほか)
第3章 新世代の抗がん剤治療(抗がん剤の開発は日進月歩;抗がん剤は慎重に投与されるべき ほか)
第4章 24時間、365日のがん治療(祖父の壮絶ながん闘病に思う;抗がん剤の先端的な研究を目指す ほか)
第5章 最高の緩和医療を受けるために(「緩和」の充実した病院を選ぶには;苦痛を3つ、紙に書いて渡す ほか)
著者等紹介
向山雄人[ムカイヤマタケト]
(財)癌研究会有明病院(癌研有明病院)緩和ケア科部長。東海大学医学部客員准教授。1981年、東海大学医学部卒業。84年、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)がん研究センターリサーチフェローを経て、91年、癌研究会附属病院化学療法科・癌化学療法センター医長、95年、都立駒込病院化学療法科医長、99年、都立豊島病院緩和ケア科・腫瘍内科医長を歴任。2005年、癌研有明病院緩和ケア科創設に伴い現職に就任。専門はがん緩和医学、腫瘍内科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
2
特に日本では,我慢することは美徳であるという考え方が残っている.しかし,我慢をすることは医療において必ずしもプラスには働かない.情報を正しく伝えなければ,いくら良医といえども最適な医療を提供できなくなってしまう.2010/06/30
そらいろ
1
【図書館】がん緩和医療専門医による、緩和医療の2009年までの現実、抗がん剤と緩和医療に伴う部位別の副作用、著者が医師を志すに至る祖父の死と出会う医師達など。3年前の出版ですので抗がん剤は大きく変化している事と思いますが、緩和医療についてはどれほどの変化があったのか、再度知りたくなりました。「がんの練習帳」があっさりと楽観的すぎるような印象があったので、緩和医療に携わる側からの本を読んでみたくて借りました。患者からも耐えるだけではなく、正確な要求が必要なのだと説く著者の、優しさと情熱が伝わりました。2012/04/18
Humbaba
0
痛みに耐えながら生活を送るというのは決して簡単なことではない。確かに痛みがあるだけでは命はとられることはないかもしれないが、だからと言って軽視して良い問題ではない。痛みを除去すれば生活の質は高まるし、それにより心の健康が得られる。心が前向きであるというのは病気と向きあう上で重要なファクタとなる。2016/09/11
讃壽鐵朗
0
がん緩和医療について、現役の医師がこれほど分かりやすく、かつ情熱を込めて書いた本は初めてであろう。 特に、今医学部在学の学生であれば、第4章の著者の自伝的なところを読んで感銘することは間違いない。 著者のがん緩和医療に対するこれまでの努力と熱情が伝わってくる好著である。2013/12/07
beer
0
http://blog.goo.ne.jp/mailtotaro/e/32b241c8cbc95d6caa5f2d425d4267b62013/09/09