内容説明
生きるのが辛い全日本人へ!「悪いのは全部、世間です」人生がうまくいかない人への大ヒント、「社会」と「世間」は全くの別物です。
目次
第1章 「世間」のオキテを見極めよう―KYとは何か
第2章 学校のお作法―「プチ世間」の登場
第3章 お仕事のお作法―「お世話になっております」の不思議
第4章 ケータイのお作法―即レスの圧力
第5章 恋愛のお作法―「結婚しなくていいですか」の正論
第6章 信心のお作法―お盆とクリスマスが同居する謎
第7章 格差社会のお作法―「妬み」の構造
著者等紹介
佐藤直樹[サトウナオキ]
1951年、宮城県に生まれる。九州工業大学情報工学部教授。九州大学大学院博士課程修了。専攻は刑事法学、現象学、世間学。1999年「日本世間学会」創立時に、初代代表幹事として参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
9
日本人にとって,他人と違うというのは非常に大きな問題となる.だからこそ,必死になって周囲と同化しようと試みる.そうすることが生き安かったからこそ同化しようとしていたはずが,いつしか手段が目的化してきている.2013/03/10
ほじゅどー
2
日本にしかない「世間」。その世間がグローバル化の波で、今、壊れ始めている。欧米には自立した個人があり、社会もある。一方、日本には自立した個人も社会もないため、壊れた世間が暴走し始めている。いじめ、ひきこもり、自殺、アキハバラ事件。。。2011/10/21
mercury
2
部分的には納得できるが総合的には期待はずれ2009/11/30
renren
1
うーん…。筆者は自分の切り口にこだわりすぎ。新自由主義→個人主義、「世間」の否定→反発としての世間圧力の増大、生きにくさという視点を打ち立てているのだが、どうも強引過ぎると言うか、実情と合ってない気がする。携帯が普及して技術的に24時間の拘束が可能だからとか、ネットと言うかつてない仮想的現実空間のせいとか、不景気のせいとか、他に色々あるだろうと。特に政治への視点、西欧の個人主義との比較が極めて平板にしてステレオタイプ。日本人がそんなにキライですか、みたいなw 各章の最後の提言2行に目を通せば十分。2010/09/27
tocca
0
「世間疲れ」をしている今日この頃。原因が分かったような気はするが、前向きな対策をたてられるまでには至らなかった。2009/08/01