内容説明
まったく同じ世界を見ているはずなのに、私だけうまく描けないのは、いったいなぜ…?絵は「心の世界」視覚と脳の不思議な関係を探る。
目次
第1章 2次元世界は得意ですか?
第2章 絵の素質ってあるの?
第3章 似顔絵・人相判断…なぜ私たちは顔にこだわるのか
第4章 美人と童顔は得をする?
第5章 審美眼は脳にある
第6章 形…目ではなくて心で見る
著者等紹介
山口真美[ヤマグチマサミ]
1987年、中央大学文学部卒業。お茶の水女子大学大学院人間発達学専攻単位取得退学。人文科学博士。(株)ATR人間情報通信研究所客員研究員、福島大学生涯学習教育研究センター助教授を経て、中央大学文学部心理学研究室教授。主として乳児の視覚世界の研究をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
45
2007年刊。著者は視覚の研究者。視覚にまつわる事例とその理論が盛りだくさん。写真に対する絵画の長所として、消失点を幾つも作れる事がある(写真だと一つ)。なるほど鑑賞しやすい。脳には顔を識別するための領域があり、顔を見分ける能力は人間が卓越している。但しここを損傷すると家族の顔も分からなくなるから恐ろしい。子供の特徴を持った顔が可愛いのも、似顔絵には誇張が必須なのも、先天的なプログラムの働き。赤ちゃんによる検証を見ると、生まれながらの感覚は幅広いようだ。何を美しいと感じるか、の先天的な部分を知りたいものだ2022/01/03
booklight
19
うーん、散文的で主要テーマがよくわからなかった。文章の書き方も雑な部分もある。視覚や見たものの認識に関する研究、小ネタが色々。・相貌損失の患者は、顔を認識できない。・幼少時は、片目が弱いともう片方の目をよく使い、ますます片目が悪くなる。・同じへこみでも上からのライトでは凸凹を感じるが横からのライトだと凸凹を感じづらい、など。2022/07/02
ティス@考える豚
2
視覚による認識学概論的な本。半側無視・頭足画・相貌失認・骨相学など色々勉強にはなったがタイトル関係なくてなんだこれ感2018/06/01
kabeo
2
視覚の神秘を感じた。目で見ているようで実は脳で見ていたんだな。人間も地球で生き延びていくために進化してきた生物なんだと実感。2017/05/05
たかひー
1
★★★★ 視覚による認識と脳との関係をわかりやすく説明されていた。改めて人間の脳の偉大さというか不思議な能力を教えられた気分。面白かった。2021/06/23
-
- 和書
- クラゲ水族館BOOK