内容説明
心の持ち方で人生は大きく変わる。不運な人は幸せな人と何が違うのか。災害心理学の第一人者が詳細に分析!幸・不幸を招き入れる心理がわかった。
目次
近づきたい危険、遠ざけたい危険
「今でないいつか」の心理
災害を待ちのぞむ心理
恐いものを見たい心理、見たくない心理
不安と恐怖が身を守る
蜘蛛の子を散らすようなパニックは起るのか
凍りつき症候群は死んだふりの名残
危険を愛好する男、回避する女
獲得したい男と失いたくない女の関係
怒りに対する感受性
希望のプリズム
幸せへの道
著者等紹介
広瀬弘忠[ヒロセヒロタダ]
1942年、東京都に生まれる。東京大学文学部心理学科卒業。東京女子大学文理学部教授。専門は災害心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
17
人はなぜ危険に近づくかについての心理動機を明らかにして、危険との付き合い方を指南するという触れ込み。台風前夜の生ぬるい風にわくわくしたのを覚えています。前半は期待通り、危険への好奇心や災害を待ち望む心理について説明されていますが、後半から幸不幸を分ける男女のリスク管理を心理学の見地から語る内容になって来て、「おわりに」が始まる手前まで何の本を読んでいたのか忘れていました。2018/08/18
木ハムしっぽ
4
なぜ危険に近づくのか?人には好奇心があるから。 読まずとも解りそうなタイトルだが、新たな気付きもあった。大災害に遭遇した集団はパニックを起こすと考えがちだが、多くの場合はフリーズしてしまうらしい。言われてみればそんな気がする。パニックには2つの条件があると。1.切迫した恐怖が集団内に蔓延していること。2.逃げ道はあるが自分が逃げられる保障がないこと。 もしも大災害に遭遇することがあれば、フリーズもパニックも起こさずに適切に逃げて生き延びたい。2021/03/24
サラダ
3
前半は災害心理学、後半は男女差や幸福感に関する心理学の話などです。突然の事故・災害の時には、パニックになることは少ない一方で、凍りついて避難できなくなることが多いということが参考になりました。2018/07/24
aochama
2
心の持ち方で考え方やその後の人生が、こうも変わるという事例がふんだんに紹介されています。後半は、タイトルと合わなくなったように思いました。ボリュームの関係で仕方なかったんですかね? ともあれ、身近なところから心の持ち方を変えられるようにしてみたいと思います。2020/04/11
文章で飯を食う
2
危険に引き寄せられる、危険を過小評価する、危険を水に先送りしてしまう。人間の心理を語った本。しかし、対策についてのアイデアがあまり無くて、もの足りないな。2010/12/11
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