内容説明
なぜ若者は群れるのか。いまどき女子大生の「心」を古希を迎えた著者が究明。
目次
1 “つながってなくちゃなんない症候群”がつぶす「自分」(仲間外れは警察より怖い;「一人でいるのはつらい」 ほか)
2 「かわいい」が隠す本心(ますます幼児化する大人たち;実年齢より十歳若い ほか)
3 歪んだ「個性」はいらない(「個性がない」などありえない;「個性」に縛られている若者たち ほか)
補遺(脳をつくっている赤ん坊の睡眠;「寝る子は育つ」の意味 ほか)
著者等紹介
小林道雄[コバヤシミチオ]
1934年、東京都に生まれる。ノンフィクション作家。雑誌記者から広済堂「時代」編集長、出版部長を経てフリーに。警察、司法、冤罪、少年問題などを主に手がける
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感想・レビュー
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ぼっこれあんにゃ
3
◎さまざまな示唆に富む良本。個性探し、自分探しに追い立てられ苦しんでいる若者に救いの手を伸べる一冊。曰く、個性というものが過大評価されていないか?平凡だって個性の内。そもそも個性のない人間なんていない、個性重視なんて必要ないとばっさり切り捨てる。その他にも、幼児化する大人についてや、必要以上に友達グループに属したがる現代人の傾向等をテーマとして青山短大で行った講義とそれを聞いた学生からの感想で構成された本。特に、学生達の感想には素晴らしい言葉と気づきがあふれており、すごくいいです。2010/11/06