内容説明
盗難車1110億円、援交630億円…。日本のアングラ・マネーの総額はGDP(国内総生産)比で3.3パーセントにもなる。額にして17.1兆円に達する地下経済を解明。
目次
第1章 地下経済とはなにか?
第2章 日本の地下経済の実態
第3章 日本の地下経済の総額はいくらか
第4章 暴力団や援交の総額はいくらか
第5章 世界各国の地下経済
第6章 今後の展望―地下経済はどこへいくのか
著者等紹介
門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年、神奈川県に生まれる。1995年、慶応義塾大学経済学部卒業後、浜銀(横浜銀行)総合研究所入社。(社)日本経済研究センター、シンガポールの東南アジア研究所への出向を経て、浜銀総合研究所調査部研究員として、主にマクロ経済の分析を担当する。また、証券アナリストとしても活躍中である
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感想・レビュー
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キク
39
真面目に全ての収入について納税してるのって、給料から天引される公務員と会社員だけなんだろうな。プライベートの割勘の飲み会でも、自営業の人は額面の領収書を欲しがるもんなぁ。関係者との打ち合わせ経費となるんだろう。「住民税だけで年間70万って高すぎないか?」と思っていたけど、冷静に考えると僕だけで毎週10冊近く図書館から本を借りて、区民プールで泳いで帰ってきている。その分の本を全部買ってスポーツクラブの会員になったとすると、年間100万円を超える。で、扶養家族が4人だ。すいません、住民税、高くなかったです。2021/07/17
さきん
24
ブラックマネーの規模を計量で考察した内容。普通の企業からの会計操作や自営業、農業での脱税行為に関わるマネーの動きの方が風俗、裏社会の動きよりも大きい感じはする。2002年に書かれた本で、今は大企業のタックスヘイブンへの資金移動や電子マネーに関わる割合が大きくなっているだろうか。2019/12/29
はせこー
4
地下経済のおかげて国は成り立っていると改めて感じた。2013/06/09
taigaless
2
経済を全く学んだことのない私にとっては、難解に感じる箇所が多く読み飛ばした項がいくつかあった。特に地下経済の算出方法に関しての項は、この本を経済の勉強の為に読んでいる人以外には難解で退屈だろう。しかし、論文のように筆者の考えの根拠を明示することによって、高い信憑性が生まれる。よって、あとがきにあったような日本の地下経済が諸外国に比べ縮小傾向にあるのは一時的である、という筆者の予想は頷けるものがあった。日本における地下経済算出の第一人者ということでほんまでっかTVの見る目が変わりそうな一冊であった。2017/12/21
らっそ
2
税制が簡素であればあるほど、政府が増税をするときに税負担が重くなったことを実感しやすくなり、人々は地上経済から地下経済へと逃げていくだろう。2009/10/08
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