出版社内容情報
バンクーバー五輪で銀メダルに輝いた浅田真央。いち早く彼女に着目し最も近くで取材し続ける筆者がその18歳から20歳までを綴る。
ソチ五輪目前! 浅田真央の軌跡を振り返る
バンクーバー五輪で銀メダルに輝いた浅田真央。いち早く彼女に着目し最も近くで取材し続ける筆者がその18歳から20歳までを綴る。
内容説明
トップレベルのフィギュアスケート選手として、世界を魅了し続ける浅田真央。新たなコーチとしてタチアナ・タラソワを迎えた18歳から、バンクーバー五輪で銀メダルに輝いた19歳、ジャンプ矯正に苦しみつつ新たな一歩を踏み出した20歳まで。いち早く彼女に着目し、最も近くで取材し続けてきた筆者が、その葛藤と克服を綴る。
目次
18歳(天才と妖精;ふたつの達成;見えた課題;大舞台へ)
20歳への階段(五輪への試練;心にかかる橋;バンクーバーオリンピック;新たな飛翔へ)
著者等紹介
宇都宮直子[ウツノミヤナオコ]
ノンフィクション作家。1991年に『神様がくれた赤ん坊』で作家デビュー。医療、教育、スポーツなど、幅広い分野で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
29
名前どおり、まっすぐな人だ。天真爛漫な、年頃の女の子らしさものぞかせながら、目指すものはまったく変わらない。一点だけを見据え、凛としている。18歳から20歳、タラソワコーチとのすれ違い、自らの苦しみを抱えつつ、彼女はもうはるか先を行く。並大抵の根性でできることではない。彼女は、天才かもしれないが、同時に努力の人なのだ。もっと彼女を見ていたい。夢をかなえてほしい。それが、私たちの夢でもあるのだから。2014/01/08
D21 レム
22
試練だった頃の浅田真央。つらい。でもこれを乗り越えて今があると感慨深い。すごい人だ。「緊張して体が思うように動かない(中略)癖はときに重い鎖となって、真央を縛った。心に細く高い橋が現われ、足をすくませたりもした」「試合になるとね、心に橋が現われるんだよ。すごく高くて、細い橋」。「ルッツを捨てる」「表現力はユナに劣っている」という浅田真央に強く反論する著者。「スケート以外の能力で並外れていると思うのは忘れる力だ」。タチアナとのすれちがいについても。「真央、今年はボロボロになるよ」とはじめたジャンプの修正。2015/11/16
しき
10
バンクーバー前後の真央ちゃんを追った本。これを読むと、真央ちゃんがパーフェクトな演技にこだわっていることがよくわかる。採点に対しても「あまりあてにならないというか、気にしていません。」と。だからこそソチのフリーは本当にうれしかっただろう。真央ちゃんはいつでもベストを目指して一段ずつ階段を上っている。そんな真央ちゃんだから大好きなのだ。世界選手権ではショートでもパーフェクトな演技ができて、女王の座を手に入れることができますように!2014/02/22
篠田@書店員復帰を目指し中!
8
表紙の浅田選手がとても美しい。ソチオリンピックも終わり、今シーズンが集大成という浅田選手の言葉をふと思い出し、私がずっと見つめてきたフィギュアスケーターの浅田真央を見つめ直そうと思い、読んでみた。浅田選手のフィギュアスケートを純粋に愛する気持ちや葛藤。いっぱい詰まっている。インタビューを読むと浅田選手の癒し系であったり、人を幸せにするような言葉などが浅田選手の人柄を表している。2014/03/13
Sakura
6
浅田真央はフィギュア界のスターで、皆の期待に応え、素晴らしい実績を残した印象が強かったけど、こうして2009-2010年頃の話を読むと、辛い時期もかなりあったことがわかる。宇野昌磨くんも言っていたけど、やっぱりスケーターにとって、点数や順位よりも「自分が納得できる演技ができたかどうか」が一番重要なんですね。バンクーバーオリンピックで涙した浅田真央を思い出しました。この先の話も読みたい。2018/01/03