出版社内容情報
法力バトル&姫とのロマンス!? 芥川龍之介の未完の大作を、現代を舞台にアレンジしたら、誰も見たことのない〈物語〉になった!国語以外の成績は優秀な聡は、医師の父によるエリート教育が施された中学生。百人一首の恋の歌であっても、恋愛ドラマであっても、感情のたかぶりに振り回される人の心というものを理解したくないし、しようとも思わない。
このエリート一家の、たった一つの気掛かりは、医大にストレート合格し、親の期待通りのコースを進むかと思われていた聡の兄が、同級生を妊娠させて駆け落ちしたことだった。
そんな聡が、なぜか平安時代にタイムスリップ。そこで偶然出逢った堀川の大殿様の子である若殿に世話を受けることになり、若殿の側近である貞光や、若殿の思い人である姫君へのアプローチを通じて、徐々に人の心に触れる。
しかし、洛中では、摩利信乃法師という名の沙門が、怪しげな術を使って信者を増やしている最中だった。その摩利信乃法師が、阿弥陀堂の供養に乱入し、各地から集った僧に向かって法力対決をけしかける。若殿まで引きずり出される事態になったのだが、聡の科学的知識が、法師の法力のトリックを打ち破るのだった――。
駒井 和緒[コマイ ワオ]
著・文・その他
遠田 志帆[エンタ シホ]
著・文・その他
芥川 龍之介[アクタガワ リュウノスケ]
原著
内容説明
医師の家系で、学力優秀な立花聡。ところが他人の気持ちがわからないため、クラスにもなじめず、家族との折り合いも悪かった。そんなある日、ひょんなことから聡は平安時代にタイムスリップしてしまう。なんとか命を助けられ、美しい容姿で冗談がキツイ若殿と、一本気で若殿のためなら命をも惜しまない貞光との、不思議な暮らしが始まる。時が経ち、新しい生活にも慣れていった聡。ふたりの人柄にふれるにつれ、聡の心にも変化が起き、少しずつ人の気持ちがわかるようになっていく。そこへ、怪しい術を使う謎の法師が現れ、京のまちは大混乱におちいる…。
著者等紹介
駒井和緒[コマイワオ]
古都鎌倉で生まれ育つ。東京の大学で文学を学び、現在は雑誌の編集をしながら、小説を書いている
遠田志帆[エンタシホ]
秋田県出身のイラストレーター。秋田大学教育文化学部卒業。小説の装画を中心に挿絵、漫画等を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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