YA!ENTERTAINMENT<br> YA!アンソロジー 卒業

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YA!ENTERTAINMENT
YA!アンソロジー 卒業

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062694537
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

卒業してしまえば、今と同じではいられない。限られた時間のなか、主人公達はそれぞれの大切なものを手にしようとするが!?・小林深雪/『卒業までの24時間』……東京に住む高校三年生の若葉は、突然彼氏の孝之から、京都の大学に行くと告げられる。勝手な決断に傷つけられ、それ以来口を聞かないまま、卒業式前日を迎えていた。このまま離ればなれになってしまうの? たいせつな恋を思い出にしないために残された時間は、たったの24時間! 若葉は、友人の助けを借りながら、孝之に素直な思いを伝えようとするが……。
・石川宏千花/『牛嶋の鼻歌』……ぶかぶかの制服に、大きな頭と小さな体。くわえて牛嶋には、鼻歌ぐせがある。1年生のころ、いじめを受け、3年生のクラスでも浮いている牛嶋を、唯一気にかける主人公は、牛嶋が持つ才能に気づいていく。近くて遠い、もどかしい人間関係をえがく。
・河合二湖/『ガラスの風船』……・将来は中学か高校の先生になる。小さい頃から変わらない夢をもっていた桃子は、無事、第一志望の県立高校に合格する。喜ばしいはずなのに、どこか気持ちが晴れない。それは親友のあゆみから「ピアニストを目指す」という告白を聞いたためだった。自分の夢が急にちっぽけに感じた桃子は、卒業式のあと、町へ飛び出す。そして、すべてを火に変えるというドラゴンの指輪にひかれ、謎の男から買うのだが……。
・如月かずさ/『りんちゃん先生にさよなら』……卒業式を翌週にひかえた放課後、中学3年の優斗とビィと剛憲は、2年女子の長田が万引きするところを盗撮していた。自分達が卒業したあとも、大好きなりんちゃん先生を守るため、先生いじめの主犯である長田の弱みを握る作戦だった。りんちゃん先生に恋心を抱く優斗は、伝えられない気持ちを抱えたまま、先生のために動きだす。
・福田隆浩/『アフロとチビタと青空と』……ぼさぼさアフロがトレードマークのアキラは、トラブルばかり引き起こす問題児。そんな彼が”目をつけた”のは、保健室登校を続けているチビタだった。小学生のように小さく、やわらかなマッシュルームヘアをしたチビタは、教室に行くと緊張のあまり失神してしまう。ましてや、卒業式なんて……。誰もがそう思い、教師達も反対するなか、アキラは「せめて卒業式だけは出席したい」というチビタの願いをかなえるために奔走する。

小林 深雪[コバヤシ ミユキ]
著・文・その他

石川 宏千花[イシカワ ヒロチカ]
著・文・その他

河合 二湖[カワイ ニコ]
著・文・その他

如月 かずさ[キサラギ カズサ]
著・文・その他

福田 隆浩[フクダ タカヒロ]
著・文・その他

内容説明

卒業証書の数だけ、物語がある。5人の作家が「卒業」をテーマに描く、YA世代に贈るアンソロジー。

著者等紹介

小林深雪[コバヤシミユキ]
青い鳥文庫、YA!ENTERTAINMENTで大人気の、「泣いちゃいそうだよ」シリーズを手がける。漫画原作も多数手がけ、『キッチンのお姫さま』(なかよし)で、第30回講談社漫画賞を受賞

石川宏千花[イシカワヒロチカ]
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞

河合二湖[カワイニコ]
『バターサンドの夜』で、第49回講談社児童文学新人賞受賞

如月かずさ[キサラギカズサ]
『サナギの見る夢』で、第49回講談社児童文学新人賞佳作受賞。『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』で第7回ジュニア冒険小説大賞を受賞

福田隆浩[フクダタカヒロ]
『熱風』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

29
五つ揃ったピンク色のハートの花びらが、ちらちらと散る。白というには色がつき、紅と言うには淡すぎる。離れていく心の欠片。名前さえつかなかった想いがある。憧れ、妬み、惑い、恋い、友情。重なり合った無数の花が、今散っていく。あるものは遠く、あるものは近く。もう重なることもないかもしれない。けれど、ちらちらと散る花びらが笑う。くっついてセーブしていたものが離れるだけだから。もういいんだよ。もっと自由に心を解放していいんだよ。と。だから。だけど。今、一番言いたいことを心から言おう。きみがすきだった。だいすきでした。2012/12/05

スノーマン

17
久しぶりにこの青春アンソロジー。やっぱり若返る〜(気持ちが) 確か中学校の卒業の日は合格発表だったので不安もあったけど、とにかく中学生という堅苦しい枠から出られるのは嬉しかった。このアンソロジーで一番好きだったのは『牛嶋の鼻歌』ネチネチしてない、はっきりとした女子たちが良い。主人公みたいな子がクラスにいたら、風通し良いクラスになりそう。2020/09/03

白雪ちょこ

13
卒業に関する、短編集全5話となっている。 表紙のイラストも、爽やかで可愛らしい。 個人的には、「牛嶋の鼻歌」「アフロとチビタと青空と」が一番良かった。 何に対する卒業なのか、後悔や葛藤、青春、いじめなどが、生々しくも作者それぞれの個性豊かな文章で描かれていた。 アフロというところがインパクトもあり、昭和チックなヤンキー風だったが、チビタのことを一生懸命思っている姿が、男気溢れてかっこよかった。 こういう個性的な子いるよね、という親近感も沸いた。2024/03/08

橙夜(とうや)

10
5人の作家が「卒業」をテーマに書いたアンソロジー。第2ボタンとか‥懐かしい!と思いました♪あと、進路で悩んだ事とか、友達と離れてしまうこととか。一番良かったのは、福田隆浩さんの『アフロとチビタと青空と』です。こういう友情は、すごくいい。本の表紙と裏表紙の絵は5つの作品の登場人物達なのもいいな♪アフロくんは裏表紙にいます。2015/03/08

9
小学生のときに読んでいた小林深雪の名前を発見して、懐かしくなったので。「牛嶋の鼻歌」と「アフロとチビタと青空と」がよかった。いつになっても卒業は感慨深い。悲しさと嬉しさが溢れて、なんとも粛々とした気持ちになる。でも、私はそれだけだったな。高校でも中学でも、そのとき過ごしたその場所はその後の人生の中で何よりも大切だった、と彼らの将来にそんな想いがふと浮かんでくるに違いない。2012/07/22

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