出版社内容情報
卒業してしまえば、今と同じではいられない。限られた時間のなか、主人公達はそれぞれの大切なものを手にしようとするが!?・小林深雪/『卒業までの24時間』……東京に住む高校三年生の若葉は、突然彼氏の孝之から、京都の大学に行くと告げられる。勝手な決断に傷つけられ、それ以来口を聞かないまま、卒業式前日を迎えていた。このまま離ればなれになってしまうの? たいせつな恋を思い出にしないために残された時間は、たったの24時間! 若葉は、友人の助けを借りながら、孝之に素直な思いを伝えようとするが……。
・石川宏千花/『牛嶋の鼻歌』……ぶかぶかの制服に、大きな頭と小さな体。くわえて牛嶋には、鼻歌ぐせがある。1年生のころ、いじめを受け、3年生のクラスでも浮いている牛嶋を、唯一気にかける主人公は、牛嶋が持つ才能に気づいていく。近くて遠い、もどかしい人間関係をえがく。
・河合二湖/『ガラスの風船』……・将来は中学か高校の先生になる。小さい頃から変わらない夢をもっていた桃子は、無事、第一志望の県立高校に合格する。喜ばしいはずなのに、どこか気持ちが晴れない。それは親友のあゆみから「ピアニストを目指す」という告白を聞いたためだった。自分の夢が急にちっぽけに感じた桃子は、卒業式のあと、町へ飛び出す。そして、すべてを火に変えるというドラゴンの指輪にひかれ、謎の男から買うのだが……。
・如月かずさ/『りんちゃん先生にさよなら』……卒業式を翌週にひかえた放課後、中学3年の優斗とビィと剛憲は、2年女子の長田が万引きするところを盗撮していた。自分達が卒業したあとも、大好きなりんちゃん先生を守るため、先生いじめの主犯である長田の弱みを握る作戦だった。りんちゃん先生に恋心を抱く優斗は、伝えられない気持ちを抱えたまま、先生のために動きだす。
・福田隆浩/『アフロとチビタと青空と』……ぼさぼさアフロがトレードマークのアキラは、トラブルばかり引き起こす問題児。そんな彼が”目をつけた”のは、保健室登校を続けているチビタだった。小学生のように小さく、やわらかなマッシュルームヘアをしたチビタは、教室に行くと緊張のあまり失神してしまう。ましてや、卒業式なんて……。誰もがそう思い、教師達も反対するなか、アキラは「せめて卒業式だけは出席したい」というチビタの願いをかなえるために奔走する。
小林 深雪[コバヤシ ミユキ]
著・文・その他
石川 宏千花[イシカワ ヒロチカ]
著・文・その他
河合 二湖[カワイ ニコ]
著・文・その他
如月 かずさ[キサラギ カズサ]
著・文・その他
福田 隆浩[フクダ タカヒロ]
著・文・その他
内容説明
卒業証書の数だけ、物語がある。5人の作家が「卒業」をテーマに描く、YA世代に贈るアンソロジー。
著者等紹介
小林深雪[コバヤシミユキ]
青い鳥文庫、YA!ENTERTAINMENTで大人気の、「泣いちゃいそうだよ」シリーズを手がける。漫画原作も多数手がけ、『キッチンのお姫さま』(なかよし)で、第30回講談社漫画賞を受賞
石川宏千花[イシカワヒロチカ]
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞
河合二湖[カワイニコ]
『バターサンドの夜』で、第49回講談社児童文学新人賞受賞
如月かずさ[キサラギカズサ]
『サナギの見る夢』で、第49回講談社児童文学新人賞佳作受賞。『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』で第7回ジュニア冒険小説大賞を受賞
福田隆浩[フクダタカヒロ]
『熱風』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
スノーマン
白雪ちょこ
橙夜(とうや)
爽