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内容説明
「児童虐待」という信じたくない現実、人間とは「なにもの」なのか…心の究極の病ともいえる「多重人格」にずっと関わってきたセラピストが、いまセラピーを続けている三人の日本人患者の実像、実態に鋭くメスを入れる。なぜ人格が分裂してしまうのか?人格同士はどんな関係にあるのか?どうすれば人格が統合されるのか?そして、心理療法の実際を通して浮かびあがる、家族のあり方等、他人事ではすまされない問題のかずかず。本書は、「多重人格」が生まれやすい社会に生きる現代の人々への警告の書でもある。
目次
第1章 三人の日本人患者
第2章 治療中に現れたさまざまな「交代人格」たち
第3章 児童虐待、この現実
第4章 サイコセラピーの方法
第5章 多重人格分析
第6章 隠れた多重人格者たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
105
だいぶ前に読んだ。多重人格に関わってきたセラピストである著者がセラピーを続けている三人の日本人患者について、その実像と実態を書いている。患者が書いた絵や文字なども掲載され、3人とも児童虐待が原因であると説く。人格分裂の理由と人格同士の関係、人格統合の方法と心理療法の実際を通して、現代における家族のあり方、多重人格が生まれやすい社会への警告をも示しているが、まだ解明し切れていないのが実情であることは念頭に置いて読んだほうが良い。なお、巻末の「解離性体験スケール」と460人の学生によるデータは参考になった。 2014/05/31
kana
2
多重人格者の受けた虐待が酷過ぎる。トラウマは意識の奥に沈めてしまう方が後々辛いことになるので、向き合うことが大切。クライアントさんが描いた絵で、「にんげんだけはこわれても もとにもどることができます」というメッセージが心に響いた。辛くなったらこのページを読み返したい。2016/10/21
ちーこっこ
1
事例が載っており、わかりやすいが著者の誇示も所々混じっていて胡散臭さも感じてしまう
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