内容説明
心が安らぎ、心が澄んでいく。寂聴が綴る古都名刹の魅力のエッセンス。吐無が細密線描画で極める幽玄・荘厳の宇宙。
目次
洛東(三十三間堂;永観堂 ほか)
洛中(東寺;東本願寺)
比叡山(延暦寺)
洛北(鞍馬寺;三千院 ほか)
洛西(常寂光寺;神護寺 ほか)
洛南(泉涌寺;醍醐寺 ほか)
宇治(平等院)
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。92年、『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年、『白道』で芸術選奨文部大臣賞を受け、97年には文化功労者に選出される。98年、『瀬戸内寂聴訳源氏物語』全10巻、2002年、『瀬戸内寂聴全集』全20巻が完結。73年、平泉・中尊寺で得度。京都・寂庵の庵主であり、岩手県天台寺の住職をつとめる。2004年、徳島県立文学書道館館長に就任
永井吐無[ナガイトム]
1994年、愛媛県生まれ。洋画家(無所属)。ヨーロッパ各地にて制作活動を重ねながら、日本橋三越展をはじめ、個展を主に五十数回発表
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感想・レビュー
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こぽぞう☆
14
図書館本。奈良京都旅行にむけて。永井吐無さんの絵もいいし、文章も良いのだけど、発行が2004年で、文章は昔のものも集めてあるようで、内容が古い。旅行への実用書にはならない。2017/11/26
雨巫女。@新潮部
9
《私‐図書館》永井吐無さんのイラストが、素晴らしい。寂聴さんからみた古寺が、身近に感じた。2013/01/17
Y.yamabuki
6
10年以上も前に買い求めて、さらっと読んでそのままになっていたものを再読。永井吐無さんの京都のお寺の細密画に寂聴さんの幾つかのエッセイ集から取られた文章。買った頃は線描画は、何となく寂しい気がしていた。今見ると何度見ても飽きない素敵な画なんだけれど。それでもたまには、自分の頭の中で色を付けてもいいんじゃないかと思う。寂聴さんの文のイメージから、自分が以前に訪れた時の季節や時刻の雰囲気から、そして次に訪ねてみたいお寺に想いを馳せて。2020/08/29