ウィトゲンシュタイン―言語の限界

ウィトゲンシュタイン―言語の限界

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062659079
  • NDC分類 108
  • Cコード C0010

内容説明

世界を織りかえ、「私」を問い直す新しい言葉の群れ。理論への誘惑をしりぞけ思考の陥る悪癖をたちきる徹底した思惟。

目次

一九二九年
『論理哲学論考』とはどんな書物か
ウィーンからケンブリッジへ
否定の謎
像としての命題
語りえぬ事柄
再出発と破局
復帰までの道のり
ふたたびケンブリッジにて
現象言語
意味と検証
哲学とは何か
『哲学探究』まで
意味と理解
私的言語
数学の哲学
心理学の哲学
最期の日々
科学主義に抗して

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shin

13
論理哲学なんて自分には理解できないだろうと決めつけて敬遠していたウィトゲンシュタイン。そんな先入観がありながらも、この本は読み物としてとても面白く読めた。論理哲学に対する理解が深まったかどうかは別として、ウィトゲンシュタインの鬼気迫る哲学への姿勢、思考することへの悲劇的とも言える献身には素人ながら深い敬意を感じる。てっきり哲学の大統一理論を構築しようとした人だと誤解していたが、「哲学の誤解」を解いて思考の原点と言語の限界による境界線を謙虚に見つめようと奮闘する姿勢は孤高にして勇敢な知性そのもの。2012/08/04

吉野ヶ里

12
面白い本。入門書として適切かはわからないが読んでいて好奇心をくすぐられる。ウィトゲンシュタインくんの人生を面白エピソードを交えながら、追いかけつつ思想を紹介する感じ。ウィトゲンシュタインは生き辛かっただろうなあ。彼の生き方を見ていると自分がいかに学問に対して不真面目であったのかがわかって恥ずかしくなる。ちゃんと学ぼう……。哲学するとはなんなのか、という問を哲学者は持つべきである。哲学することの意味ってなんなんだろうね、、、よく考えてみる。『哲学探究』読みたい。あとメタ哲学とかも興味出てきて時間ないよー(涙2015/07/28

ががが

2
あとがきにも書いてあったが、ウィトゲンシュタインの哲学というよりもその人と作品についての解説が中心になっている。それぞれの書物がどのような背景を持って誕生したのかを知ることができる。ウィトゲンシュタインと心理学の関係は初耳だった。 それにしても前期の「論考」は自分には難しい。哲学探究の最初のあたりだけがいつも強烈に印象に残る。2013/02/16

ハニ

2
論理哲学論考を買ったついでに借りてきた。2011/11/26

falshy

2
ウィトゲンシュタイン関係で初めて触れた本。『論考』と同時に借りたのだが、いきなりそちらに入るのは難しそうだったのでこちらから読んだ。が、哲学書の類をあまり読んだことが無いこともあって理解が容易ではなく、その上分厚いので中々終わりが見えなかった。別の本で大まかな全体像を掴んでから読んだ方が良かったかもしれない。記述が丁寧で、思想だけでなくウィトゲンシュタインの人生や人となりについて多くのことが書いてあり、彼に対する興味が深まった。2010/07/18

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