講談社文庫<br> 蝶たちは今… 五十万年の死角―江戸川乱歩賞全集〈10〉

講談社文庫
蝶たちは今… 五十万年の死角―江戸川乱歩賞全集〈10〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 803p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062649780
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。だが差出人は三年前に死んでおり受取人も故人!?死者同士で交された手紙の真実とは?『蝶たちは今…』。日米開戦直後、北京原人の化石骨を接収すべく日本軍、中国共産党、国民党各派が暗闘する。虚々実々の駆け引きを描く異色サスペンス『五十万年の死角』。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mintia

10
「蝶たちは今…」は、想像した結末と違った。読みやすくて楽しかった。 「五十万年の死角」は、スケールの大きい物語で登場人物が常人離れしている印象を受けた。2017/10/19

とんぼ

3
五十万年の方は、お宝争奪戦で面白いが、中国の昔の地理的、社会的背景を自分は想像し難いので、おそらくその辺が判る人が読むともっと面白いんだろうなと思った。 蝶のほうは、小説の構成で、実際のストーリーが良くできているので、途中の不思議の部分との辻褄合わせがしっかりしていて、スッキリ感がある。江戸川乱歩賞の典型のひとつかな。内容も面白かった。2020/11/28

黒い森会長

3
「五十万年の死角」は完全に冒険小説。こういう作品があって、80年代に冒険小説の時代が来ると納得。「蝶たちは今・・・」時代を感じる描写が多く、懐かしくなってしまった。大学生の「貧乏」?旅行。寝袋一つ持って、駅で寝泊まりしながら旅行した奴もいた時代。でも内容は、フランスミステリーのような・・・。2作とも、傑作です。2016/06/03

nbnra

3
「蝶」の方は基本的にはサスペンス小説だが、アリバイトリックなど細かなトリックが仕掛けられており意外な展開と合わせて読ませる。「五十万年」の方は冒険小説的なプロットだが、随所に本格らしさも見られる。2010/09/14

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

2
☆×4.5…ふー…これは読むのに一苦労、じゃなかった三十苦労ぐらいしたであろう作品です。なぜ2冊分冊にしないんですか!!どちらの作品も賞相応に面白い作品で、最初の作品では終盤に意外な展開、二つ目の作品では手に汗握る展開だけでなく、きちんとしたミステリーまで堪能させてくれる歴史サスペンスものです。どちらに軍配が上がるといえばやはりあとの作品でしょう。一通訳者なのにあまりにも危険な運命に身を投じているのですから。2012/01/13

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