内容説明
国民の絶大な支持を得た田中角栄が首相退陣を決意した瞬間とは?魑魅魍魎が暗躍する政治の世界を生き抜き、「総理の椅子」に登りつめた中曽根康弘、竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三ら16人の宰相。新聞、テレビではわからない政治の舞台裏を、本人及び周辺人物への綿密な取材を通して描く。
目次
田中角栄
三木武夫
福田赳夫
大平正芳
鈴木善幸
中曽根康弘
竹下登
宇野宗佑
海部俊樹
宮沢喜一
細川護煕
羽田孜
村山富市
橋本龍太郎
小渕恵三
森喜朗
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミスターテリ―(飛雲)
36
ことあるごとに読み返すが、今回は安倍首相退陣のタイミングで再読。古くは吉田学校や大下栄治の政治シリーズがあるが、この本はダイジェスト版で、田中角栄から森喜朗までの総理への権力闘争の歴史である。まるで三國志を読んでいるように、派閥争いが繰り返される。そして新人時代の下積みから、親分子分の関係、信頼と裏切り、権力への執着など、まさに人生の縮図が描かれる。そこには実力だけでなく、運やタイミングなどすべてが繋がってトップの座に、今回もコロナさえなければ、オリンピックを最後に勇退できたのにと思うと感慨深い。 2020/08/31