内容説明
法廷に立つや、ヨレヨレ爺さんから熱闘弁護士に大変身する猪狩文助の痛快事件簿。再婚し幸福な日々を送る女性が、復縁を迫る刑務所帰りの前夫と争ううち、ビール瓶で殺してしまう。公判で形勢不利な被告に、猪狩はあっと驚く法解釈で大逆転!社会性に富み、身近な法律知識も習得できる法廷ミステリ六編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
12
近年A.I.の発達により将来的には弁護士の仕事の大部分も代替されてしまうのではないかと言われていたりもしたが、本シリーズの見所でもあるところの、猪狩文助の一見悪手に思える法廷戦術や思わぬ法解釈などによる痛快な逆転劇は、A.I.の予測しなかった(あるいはかなり深い手まで解析して初めてようやく最善手の候補と気づかれるような)絶妙手を繰り出す藤井七段を見ている時の興奮に近いかもしれない。2020/07/21
カープ坊や
9
【猪狩文助 再読中6】 短編ゆえに 話自体はあっさりとしすぎるが 猪狩老人の法廷での奇策には 毎回感服してしまう。 読みやすい作品。2014/11/15
発狂奇跡
0
短編集。面白かったけど、一つ一つの事件が小さくて個人的には少しボリューム不足だったかな・・・。2013/02/19