内容説明
1931年、豪華客船「女王陛下号」に乗りこんだ詐欺師コンビ、ガイとマックスの目にとまった絶世の美女ダイアナ。父親は有名な投資家、まさに絶好のカモだった。恋する男を装って罠を仕掛けるマックス。だが大いなる誤算、ふたりは本当の恋に落ちてしまう。歴史と人生の変転を見事に描くゴダードの最高作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
64
ゴダードの重厚な世界を期待して読むと肩透かしを食らう。正直読みはじめて、あまりの軽さに??という感じで読了。ゴダード的に過去にさかのぼり、少しは楽しませてくれるが、どちらかといえば、シドニィ・シェルダン的な軽さのような気がする。 2010/06/06
アヤネ
4
1993年作品。知人のお勧め本。詐欺師コンビ、ガイとマックス。豪華客船で有名な投資家の父を持つダイアナをカモにしようとする。本の帯にあるように、「騙すつもりが騙される詐欺師」の物語。。。最初、あらすじを読んだ時は平凡な話だな~と思ったし、詐欺師なので、主人公に思い入れできなかった。が、物語はだんだん予想とは違う方向に進みあれあれ?てな感じ。ガイはダイアナを救えるのか?ダイアナの秘密は?マックスは誰に陥れられたの?続きはどうなる?下巻へ。2012/02/20
Kitinotomodati
3
舞台は大西洋航路の豪華客船、ロンドンを経て、ヴェネツィアへ。翻訳が上手いのか、テンポ良く物語は進む。実は初めてのゴダードで、レヴューをチラ見すると、本作は最上級の出来と言うわけではないみたい。たっぷり積読してあるので楽しみ。2020/07/09
YM
1
裏のありそうな人ばかり。どんな裏が見えてくるやら。後半が楽しみ。
こみっく
1
今作の舞台は1930年代のイギリス。結婚詐欺のつもりが、相棒が真剣に恋してしまった挙句、殺人の汚名を着せられるというピンチに立たされる詐欺師のガイ。軽妙な語りが楽しくページをめくる手が止まらない。作品ごとに時代と国境を容易く移動し、さらには物語の雰囲気まで変えてくるゴダードがすごすぎる。2019/02/24