出版社内容情報
【内容紹介】
雪のログハウスで起こった惨劇……
おなじみアリス・火村の名コンビが美人姉妹に訪れた悲劇の謎を解く!
取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家・有栖川有栖はスウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。大好評国名シリーズ第2弾!長編ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
210
館もので雪の上の足跡もの。どちらも本格派なら一度は手がけたい分野。スウェーデン館は舞台であると同時に、実はあれでもあったという二重の意味が。被害者が買ったヴァレンタインチョコのラッピング、「田舎の手近の店で調達したにしては洒落た」って、大阪出身の有栖川さん、ひどい言い草。福島県民は甘いもの好きですからね、お菓子屋さんも洒落ていますよ。2019/11/14
ダイ@2019.11.2~一時休止
160
作家アリスその5&国名その2。国名シリーズでは珍しく長編。雪密室の本格モノで最後ちょっと切ない。2013/10/15
nobby
157
作家アリス5作目にして国名②このシリーズは短編と思っていたので、ガッツリ長編を満喫して大満足♪ログハウスを“スウェーデン館”と呼ぶことに馴染まないのは置いといて(笑)何とも正攻法で哀しくも優しいミステリ。雪の上に残る計算の合わない足跡の数と折れた煙突に消えた枕カバーなど、決して多くなくも難解なファクターを実に明快に解き明かす火村さんはスゴい!アリスの語りのみで描かれる中盤までがユルリなだけに、まさに風のように参上して仲睦まじく去っていくのが際立っている。途中で意味深に出題されるパズルの繋がりにもなるほど!2019/09/26
ぽんすけ
123
めっちゃおもろかった^^久しぶりに火村シリーズを読んだわけだけど、短編よりも長編のほうがやっぱり好きかも。短編は短編でメリハリ効いてて面白いんだけど、やっぱり登場人物にじっくり向き合える長編はまた違った味わいがあっていい。犯人の予想はついていたんだけど密室殺人の謎はなるほどな~って感心した。私の推理力もアリス程度、いやそれ以下か。しかし殺人事件が起きるや否や即座に火村に連絡するアリスw困った謎には即火村、ある意味清々しくていい。犯人に関しては殺しちゃったのも仕方ないと思う。はやく塀の外に出れるといい。2023/10/02
純
114
悪い事をしたら、素直に「ごめんなさい」が言える人間になってほしい。リュウが童話作家だから、ヴェロニカが罪を悔いていたから。だから、そう思ってしまうのかもしれない。少なくとも、この二人の親はそう思っただろう。 ま、誰もが素直に「ごめんなさい」を言えたら、探偵は必要なくなるけどね(^_^;)2016/03/08