内容説明
生き残る王子はたった一人。流血が王位継承の伝統であったムガル帝国に東インド会社を尖兵としたイギリスの魔手が迫る。アヘン戦争、明治維新へと続く歴史の前哨戦として、三百年を越えるムガル王朝滅亡のひき金をひいたのは誰か。インドは「我が青春の一部」と語る著者が熱き思いをこめて描く長編歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yamazon2030
19
2016年① 読了。小説というかインド近代史の勉強をした感じ。多様なインドでは宗教的寛容さが発展のカギだと感じた。独善的ではなく、寛容さ。私も身につけたい。2016/01/11
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
16
普通の三国志の方が・・・自分はね・・・( ̄~ ̄;)2017/11/12
中島直人
15
西洋近代文明の技術力に敗れた、東洋の遅れた封建国家という定番イメージを払拭してくれる。世界史の授業では、プラッシーの戦いくらいしか出て来ず、全く知らなかったインドが植民地化される時代の様相がよく分かる。登場人物も各々に魅力的で、ぜひ続編が読みたいところ。2014/05/25
BIN
6
ムガル帝国の衰退に導いたアウラングゼーブとゲリラ民族であるマラータ族と英仏の東インド会社の興亡?の序章を描いた作品。東インド会社による本格的なムガル帝国乗っ取りまでは書かれていない。アウラングゼーブ帝は結構優秀なんだけど、宗教に関して盲信しすぎて味方の異教者にまで喧嘩売るという狭量さにはある意味頭が下がる。これだから宗教は嫌になる。2014/04/16
mei
6
インド歴史(ムガル帝国~東インド会社)の話。時代としてはとても気になる近代へと続く時代。もう少し物語風に書かれているともっと読み進みやすいと思います。馴染みの薄い名前が色々と出てくるから余計にそう感じたのかも。2014/01/03