内容説明
春団治刑事長こと岩切鍛治は、組織や規律だけを重んじる警察の体質に刃向かう大阪府警の一匹狼だ。彼を慕う若手刑事が市内で屋台を撤去しようとして暴力警官として告発された。その直後、告発した男が不可解な死を遂げる。事件にきな臭さを感じた岩切は単独捜査を開始!「刑事長」シリーズ興奮の第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
8
シリーズ3作目。「あいりん地区」が事件の舞台。大阪独特のネタやね。一労働者が酒を飲んで、路上で凍死…てなことが珍しくない環境の中、見せかけの行路死(実は殺人やった!)が紛れていた!?相変わらず、お役所的な警察組織を嫌う刑事長・岩切と彼に憧れる若手・川喜多が、はみ出し&突っ走り捜査。その結果、一見あいりん地区とは関わりがない人物たち、過去の事件と共に、悪事が明らかになっていく。作中、ベテランが若手に語りかける形であいりん地区の歴史が描かれていて、ミステリプラスαの部分も印象深かったわ。2016/01/15
あや
4
第3弾を先に読んでしまいました。川喜多刑事が暴力刑事としてすっぱ抜かれそうになり、困っているところを助けようとして大きな事件に飲み込まれていく…主人公の熱さが好きです。2013/06/03
DONA
4
相変わらず軽快な大阪弁(ちょっと京都弁も混ざっているような・・?)のダンさんが、職人っぽく地道に粘り強く捜査を続けて、悪を倒す!今回は以前、捜査で一緒になった川喜多刑事も協力してくれたお陰で、よりスムーズになった気がします。ダンさんのような真っすぐな生き方の刑事が増えると良いですが・・。2012/06/22
勉誠出版営業部
0
姉小路祐さんの『刑事長 越権捜査』を読了。シリーズ第3弾で、これまでに比べて若手の川喜多の出番が多くなった(次作への布石?)。2016/03/20