内容説明
短気で頑固、ユニークな絵画きのおやじに振り回される、なんともおかしい江戸っ子一家の日常、戦争や映画仲間等、風に吹かれる人々の姿を巧まぬユーモアで活写する。おやじの凧、石坂先生と僕の偽青春、佐田啓二の帽子、可愛い恩人・高峰秀子さんのこと…軽妙にして温か、エスプリに満ちたエッセイ集。
目次
おやじの凧
てのひらの卵
可愛い恩人
なすびの乳首
何をしくさる晒しの褌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイコウチ
3
俳優池部良のエッセイ集。いろいろな所(新聞や雑誌)に書いたものを集めたものなので、テーマもあまり統一感がないが、画家だった父親の思い出、映画撮影の四方山話、奥さんのことを含む、日々の雑感のようなものなど。それなりの計算はあるのだろうが、飾り気がなく、あっさりとおおらかな書きぶりながら、さりげないユーモアや文章の落ちを忘れず、粋なおじさんからちょっといい話を聞いた、という気にさせられる。文章のうまさというより、天性の話芸のようなものを感じる。2014/07/25
Giyaman Teialuji
0
笑えます(^o^;)2017/07/01
わかめ
0
颯爽としててユーモアもあって粋な文章。なかなか、良い。2013/12/29
かた
0
しみじみと、良い本だった。戦争の話も重くなりすぎず、軽やかな語り口で綴られている。 池部さんの出演作を見たことがなかったが、この本を読んで、どんな演技をされる方なのか興味が湧いた。2025/04/25