内容説明
愛が悪意に、恋が敵意に、嫉妬が殺意に変わるとき―。心の闇が謎とトリックを密かに紡ぎ始める。人気作家が描き出すミステリ世界のスタート地点、犯行現場へあなたをもう一度ご招待。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
7
30年前のアンソロジー短編集、全十編。現代ではもう大御所たちの作品ばかり。トリックもまずまずだし、そうでないのも人間模様などのストーリー性で読ませてくれる。突出した作品はないけれどアベレージは高い。『疑いの車中』や『尽くす女』などは途中でトリックがわかったが、それでも話の面白さや結末への興味などで決して飽きさせない。『水難の夜』はちとシロウト臭いカッコつけが鼻先をよぎったがトリックは十分に及第点。俺より若い作家は二人だけだがやはり文体などが現代風かなと思ったり。いい作品集。2024/09/30
yoko**
4
アンソロジーが大好物だったあの頃。2008/02/24
Takako Kanahashi
2
10人の作者の短編を1冊にまとめてあります。いろんな角度からの推理小説が面白く、これもまた一気読みでした。 1997年の発行ですが古さを感じませんでした。 2014/02/13
moon.ex
1
表紙がそそられなくて読まずにいたが、読んでみたらどの物語もすごく面白く夢中になった。特に毒キノコと女子高生が殺されるのは背筋がゾッとする怖さがあった。妻と愛人殺しのトリックは面白かった。ピザ屋の配達員のも全然わからなく感心した。最後の保険金殺人は流石に現代では無理かな?と思うがアイディアはいいと思う。2024/02/14
あーさー
1
ミステリー作家10人による短編集。このシリーズは中古でちょいちょい拾っていますが、今作は「ハマる/ハマらない」の差がちょっとありました。それだけ、収録作の振り幅が広いということでもあるのですが。2022/04/23