内容説明
地上40メートル―クラブハウスを土台にして、そびえるゴルフ場のシンボル「帆船タワー」。その屋上で烏の大群に喰い散らされた白骨死体が発見された。死体はどのようにして屋上に上がったのか、それとも大空から降ってきたとでもいうのか?奇抜なシチュエーションと驚異の密室トリックで読者に挑戦する本格推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はんく
1
この作品が世に出たのは「十角館の殺人」が出て講談社がノベルスで新本格ミステリムーブメントを起こした1年後にその講談社ノベルス。編集はいろんな書けそうな人にプロアマ関係なく声をかけたと思われ浅川氏も京大出身の作家として声がかかったのだろうと推測される。興味深い謎に異質な謎解きグループ、軽妙洒脱な文章と予想外の結末と三拍子四拍子揃った作品に仕上がっている。時代性を意識的に盛り込んだ為に今、読むと古めかしさは否めないがこれだけの作品をモノにした作者がすっかり埋もれて全作品が歴史から抹殺されているのは勿体無い。2023/12/29
ニョンブーチョッパー
1
○2002/12/13
morisoba
0
約20年前の本。昔からマスコミはどうしようもないのだなーということがわかる内容。そういう意味で今でも通用する作品。2015/05/19
Yukiko Ono
0
とあるゴルフ場の建物の上、地上40メートルの高さに船をモチーフにしたレストランがある。 そこの甲板に骨だけになった遺体が…すでにカラスに食べられ遺留品は指輪ひとつ。 作品名の通り、密室状態であったが、まず被害者が分からない。 トリックは中々読んでも専門知識がないと難しいものでした。 でも、事件を解決するのがテレビ局のワイドショーに出演する元刑事たち。設定は面白かったんだけど、話の進み方がイマイチ…軽さと重さが混じった作品。要はあんまりお薦めは出来ない作品でした。。2013/06/16