出版社内容情報
日本人の生き方を問う父から息子達への伝言。
地球環境、技術文明、日米関係、生命と倫理……。変貌する世界と新世紀をどう生きるか、日本人自身のオリジナルな思考を問う14話。
本書は、現在、行革担当相を務める伸晃、俳優の良純、ほかにサラリーマンの二人の息子の、男ばかりの四人兄弟と、その父である石原慎太郎とが、悪化する地球環境問題、日進月歩の技術文明への人類の対応の仕方、臓器移植や遺伝子の解明とともに問題化してきた生命倫理問題など、今日的なさまざまな問題について、父と子で語り合った記録である。
▼父と子の対話といっても、論客としての父が息子たちを相手に一方的に自論を展開するといった内容ではない。家庭を持ち、社会人となった息子たちは、ときに最新の情報で父を論破し、屈服させる。テレビなどを通じて知る「強面の慎太郎」がタジタジになるところは、おかしくもあり、理想的な父子関係をみるようで爽やかでもある。
▼議論の質は高く、いま日本人に問われている、21世紀の生き方のヒントを読み取れる場面も少なからずある。日本の家庭に必要なのは、ひょっとするとこうした父子関係なのかもしれない。
●技術と人間
●環境にかんする悪夢
●芸能と時代
●意識革命
●富裕と成熟
●機械と人間
●外国人の手
●耐性の効用
●日本の進み方
●ナショナリズムについて
●脳死について
●人間の「体」
●南の海で
●世界はどう変る
内容説明
悪化し続ける地球環境、日進月歩の技術文明への対応、相も変わらず「NO」と言えない日米関係、臓器移植や遺伝子の解明とともに問題化してきた生命倫理問題…。本書で父と4人の息子が議論し、語り合っていることは、ここ10年のあいだ、まさに日本と世界とが真剣に解決策を考え始めた問題ばかりである。日本人の新しい生き方が問われている今、この親子の対話には大きなヒントが隠されている。
目次
技術と人間
環境にかんする悪夢
芸能と時代
意識革命
富裕と成熟
機械と人間
外国人の手
耐性の効用
日本の進み方
ナショナリズムについて
脳死について
人間の「体」
南の海で
世界はどう変わる
著者等紹介
石原慎太郎[イシハラシンタロウ]
1932年兵庫県生まれ。一橋大学法学部在学中の1955年、『太陽の季節』(芥川賞受賞)で作家として衝撃的デビュー。1968年には、参議院議員選挙の全国区に最高得票で当選。1972年より衆議院に転じ、環境庁長官、運輸大臣を歴任。1995年に議員を辞職、同年芥川賞選考委員となる。1999年、東京都知事選挙に出馬して当選。現在、一期目を務める
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感想・レビュー
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