内容説明
細川勝元が建立した龍安寺―その石庭におかれた十五個の石は何を表現しているのか。従来の説を覆し、夜の空に瞬く星座カシオペアを、地上に移し替えた“宇宙の庭”と推理する。さらに応仁の乱で山名宗全と対峙した勝元は、龍安寺の山深く膨大な財宝を隠したといわれる。その謎を大胆な仮説で解明する。
目次
第1章 王良と閣道(真夜中の招待状;須臾の世界;カシオペアの庭)
第2章 宇宙の庭(龍安寺建立;小太郎石と北極星;宇宙の庭)
第3章 龍安寺殿の謎(石庭の真の作者は誰か;応仁の乱の裏側;朱山に隠された秘宝)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
3
龍安寺の石庭の謎解きはもちろん面白かったけど、応仁の乱の意味づけや謎解きの方が僕には興味深かった。さすが明石散人。2014/08/27
ニョンブーチョッパー
1
◎2005/10/05
sayan
1
歴史を取り扱っているとは言え、冒頭部分に記してあるように…誰にでもその存在がしられていて、ある一定の仮説が成されている。この題材に対し、今までの仮説と全く違った方法論と空想力を駆使しながら、新しい仮説を構築する、という構成は楽しくもちょっと戸惑った。伝奇小説の書き手という一面をもつ明石山人の著作は好きだが、あくまでも仮説として呼んだほうが良い。どのページだったか、信長を外務省、秀吉を経産省、そして家康を郵政省にたとえ、そのメタファーを通じて全国網で情報、金融、等を握っていたと家康への評価記述は面白かった。2015/10/31
かずさん
0
よく思い付くなぁと感心した。2013/07/20
冬至楼均
0
本論とは全く関係の無い冒頭での「郵政省賛美」が妙に引っかかった。なるほど小泉首相(当時)を閻魔と呼ぶわけだ。2012/04/28