出版社内容情報
おじいさんの舟を直してラベンダーの海へ!おじいさんの古い舟を友だちと協力しあって修理。さらに、自分たちの《海》を工夫して作りあげ、こぎだすラストシーンは圧巻。ファンタジックで心温まる絵本です 幼児から
内容説明
おじいさんが大切にしていたふねをみつけたアントワーヌ。友だちとたすけあって、こわれたふねを修理します。そして、“いいこと”を思いつきました…。
著者等紹介
ダーハン,アンドレ[ダーハン,アンドレ][Dahan,Andr´e]
1935年、アルジェリア生まれ。フランスの国立パリ工芸学校卒。パリ装飾美術学校で美術を教える傍ら、イラストレーターとして活躍。現在はパリ在住
きたやまようこ[キタヤマヨウコ]
1949年、東京生まれ。文化学院卒。絵本作家。「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズ(あかね書房刊)で第20回講談社出版文化賞絵本賞、「りっぱな犬になる方法」(理論社刊)で1993年度産経児童出版文化賞推薦、「じんぺいの絵日記」(あかね書房刊)で路傍の石幼少年文学賞など受賞多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
お気に入りさんの感想と、絵の素晴らしい色で図書館から借りてきました。話は単純ですが、この絵がほっとする感じで色合いもきれいです。動物たちの顔も楽しげです。実際の海ではなく陸上の畑を中心としたところでの海を泳いだり船に乗っているさまが空想を掻き立てます。2024/06/18
ゆうゆうpanda
33
野原に海を作っちゃお!なんてダイナミックな冒険でしょうか。おんぼろの舟を修理しようとするアントワーヌ。動物達は馬鹿にして笑います。手伝ってくれるのはロバのオーツだけ…と、書くとほかの動物達を見返してやろう的な内容に思うかも知れませんが、そんな暗いものではありません。あくまでも真剣な遊び。作業する二人の表情はいつも笑顔です。ドンキーといわれて間抜けな印象で描かれるロバですが、この本では無垢でひたむきに描かれていてカッコイイです。私もこんないい匂いのする海で遊んでみたいな。青がとっても映える素敵な絵本でした。2015/11/27
ヒラP@ehon.gohon
19
壊れかけたボートを直して航海に出るなんて、とてもロマンチックな大冒険ですね。 それも野原を海に見立てて、ラベンダーの花で埋めつくすなんて、発想も壮大です。 亡くなったおじいさんが使っていた頃の印象があるのでしょうか。 野原に投げ出されてあったという設定が、ちょっと物悲しくもあります。2023/09/15
遠い日
15
このすばらしいラベンダーの海を見たくて時おり開く本。朽ちかけたおじいさんの船を見つけ、修理し、漕ぎ出すまでのアントワーヌとロバのオーツの奮闘。船を直してからのもう一踏ん張りがすばらしい。海を作ろうということばに、小さいながらアントワーヌのロマンを感じる。すばらしい、あお、あお、あお。2015/11/16
けんちゃん
8
おじいさんが大切にしていた舟をみつけたアントワーヌ。仲間の動物たちに笑われながらも、舟を元通りにしようとします。相棒のロバのオーツ、いけてます。うみのタネをまく、という発想もとてもすてき。2011/01/14