出版社内容情報
【内容紹介】
戦国乱世を智略と機略で生き抜いた真田戦記!!
各家系譜・天王寺岡山戦図・道明寺戦図・真田家関連年表付き
戦国時代、関東の雄(ゆう)・信州上田の豪族真田家は、徳川勢や北条勢と日夜抗争を繰り返していた。
豊臣秀吉没後の天下は、秀頼を奉じた石田三成と家康の覇権争いとなる。天下分け目の関ヶ原の役に真田一族は、父昌幸と次男の幸村が西方へ、長男信幸が東方へと袂(たもと)を分かつ。一敗地にまみれた父子は、紀州へ配流蟄居(はいるちっきょ)の憂き目を見たが、再び大坂冬・夏の陣へと出陣……。
戦乱にあけくれる世の中に家名を残す智略と機略、そして忍びの者・真田十勇士の活躍を織りまぜて描く歴史巨編《真田戦記》、今、蘇る!
「真田氏はなぜ忍者戦法が得意巧妙だったのであろうか。それは、真田氏発祥の地・真田郷が上信国境の山間部にあり、わが国有数の修験道場榛名山、白根山をひかえ、多くの山伏修験者が家来であったこと、ここに意味がある。山伏修験道は開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が忍術の始祖の1人として挙げられていることからもわかるように、忍術の源の1つである。そうした山伏修験者を多く抱えた真田氏に、特有な山岳ゲリラ戦術が育まれたのも当然といってよいだろう」
(原作者「真田幸村とその周辺」より一部抜粋)
感想・レビュー
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蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
66
日刊ゲンダイに連載されていた『やる気まんまん』はまだやっているのだろうか?。男女の陰部をオットセイと貝に見立てたあのエロ漫画を描いていた横山まさみちが1970年代に『真田戦記』という題名で連載していた劇画である。いかにも昔らしい絵柄で、やたら忍者が飛び交ういかにも時代劇らしい内容だが、真田と家康の確執や流通している逸話や伝説をきちんと押さえており、割と良い真田入門である。ただ、いくら家康でも10年以上も謹慎している和歌山の幸村親子にこんなに忍者を張り巡らしていないとは思うが(笑)、確かに幸村は格好いい。2016/02/08