出版社内容情報
日本の大きな川は、なぜ東日本に集中しているのか。どうして四国には火山がないのか。池袋の「袋」はどんな地形を表しているのか。東京に坂道が多い地形的理由とは。京都の「底冷え」と地形の関係は――。本書は、山、川、湖、海岸、大地、気象、岩石・土壌など、日本列島の地形の謎と疑問をとことんまで深掘りしました。旅に出るのが、散歩するのが、地図を見るのがグンと好きになる一冊です。
内容説明
この国の地形は、4つの力が生み出しました。「プレートの力」「山の力」「川の力」「人の力」です。本書では、この4つの力が働くことによって、どのように日本列島が誕生したのか、その秘密を解き明かしていきたいと思います。それでは、いっしょに謎と不思議を楽しむツアーに出発しましょう。
目次
1章 地形で解く「川」と「湖」のなぜ?
2章 地形で解く「山」のなぜ?
3章 地形で解く「海岸」「海流」「砂浜」のなぜ?
4章 地形で解く「岩石」「土壌」のなぜ?
5章 地形で解く「日本列島」のなぜ?
6章 地形で解く「気象」のなぜ?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
41
地形・地図・気象...授業が面白くなくても地理は好きだったので、懐かしく興味深く楽しい読書になった。気象と山・川・湖等との関連は、知らなかった事も多い。赤い雪は黄砂が絡んでいるとは。四角く見える太陽・動く湖や標高が変化した山、特に地形で解く気象のなぜ?は既知の事も含め面白い。梅雨とヒマラヤ山脈との関連、北海道東部が夏霧に覆われるわけ、極端に暑い場所が生まれる理由、気温差が農作物に与える影響等々。北海道が海産物の宝庫なのは、そうだったのか。都内では良い状態で入手できない事が多いのが残念。 2022/08/02
雲をみるひと
26
山や川、地形などの自然科学的切口の地理のトリビア本。テーマ別に編集されている。個々の内容としてはさほど目新しいものもなく、決して読みやすい文体でもないが、岩石や気象など通常あまり地理本が取り上げないテーマを扱っている点がユニーク。地理好きかつ、地学にはあまり触ったことがない人向けな気がする。2022/11/21
鈴川愛夏
4
●地形で解くすごい日本列島/おもしろ地理学会 #読了 凄い良い本だった!勉強になった。面白かった。 2024/08/31
Yoshie S
1
地理の基礎知識なのだろうけど、いかに中学高校で疎かにしてきたか…。 気象や都市論などに派生していくもので、面白く読みました。2022/09/09
Ken
0
気楽に読もうと買った本。基礎的な記述も多く、知っていることも多いが、「へぇ〜そうなの?」的な話も多い。2022/08/01