出版社内容情報
【内容紹介】
鳥取と岡山の県境の村、──かつて戦国の頃、3千両を携えた8人の武者が、この村に落ちのびた。だが、欲に目がくらんだ村人たちは8人を惨殺。以来、この村は八つ墓村と呼ばれ、不吉な怪異があいついだ──昭和23年、首謀者の子孫が突如32人の村人を惨殺して行方不明となる。そして20年後、ふたたび怪奇な殺人事件がこの村を襲う……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃむこ@読メ13年生
8
影丸穣也による劇画調の荒々しいタッチが、原作の世界観を存分に引き立てている。事件の凄惨さやおどろおどろしさもさることながら、後半の鍾乳洞での探検(冒険)といい、どこか江戸川乱歩に通じるものがある。因みに(あ、これ金田一耕介シリーズだった)と忘れかけるくらい、彼の存在感は薄い(笑)2014/05/21
おぜ
3
1968年、当時の若者にとって最大の総合誌だった少年マガジンに連載された本作こそが、忘れられていた作家・横溝正史を復活させ、現在に至る横溝ワールドの隆盛をもたらした大功労作です。この作品の人気が翌年のTVドラマ化、2年後の講談社全集の発刊、3年後の角川文庫化の原動力であり、映画化などでヒロインの典子の存在が抹殺されるのも鍾乳洞の活劇がクライマックスになっているのも、小説ではなくこの漫画がすべての「原作」として扱われたからです。角川春樹の時代には隠蔽されていた節もありますが、この功績を忘れたくないものです。2017/03/03
千木良
2
ほうれ 三十二人が 死んじょる わ! 八つ墓さまの おのぞみじゃ 四人ずつの いけにえじゃ!! いーひひひ いーひっ ひっひっ ひー ひー たたりじゃ! のろいじゃ!! 八つ墓さまの おいかりじゃー おお おおっ いーひっひっ ひっひっひっ2017/04/23