出版社内容情報
【内容紹介】
1941年、ナチスドイツがユーゴスラビアに侵攻!平和な生活に退屈を覚える少年クリロ。政治活動に情熱をかたむける兄のイヴァン。純粋で無垢な少女フィー。少年の考え方に大きな影響を与える新任教師──。残虐な侵略者により、親しい人たちの間が、そして国家がバラバラに壊されてゆく。5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を持つ、1つの複雑な国ユーゴの不幸を生き抜いた少年が見た、人間の本性と平和の本質。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白い駄洒落王
14
就寝前に読了。穏やかな風景が、一気に戦争に突入する様が凄まじい。2014/01/16
色々甚平
10
第二次大戦次のユーゴが舞台。ドイツ軍の侵攻に為す術なく蹴散らされるユーゴ軍。町や村に戦車が入り、火を付けられていく。ドイツ軍から逃げ出せたスロヴェニア人の少年が生き抜くために奮闘する。ユーゴ人として生まれた子供たちと、各々の民族として生まれた親たちの微妙な感覚の違いを感じられる。ユーゴ内でもレジスタンスやパルチザンが動き出す姿が見え始めるが、これからどうなるか。この巻はソ連侵攻あたりまで。2019/04/27
ツキノ
8
積読本-94 2009年に読んだ『魅せるひとの極意』で米原万里さんが「ユーゴスラヴィアを舞台にした作品群」として紹介していた漫画。なんでも天皇陛下も取り寄せて読んだとか読まないとか…高田馬場の芳林堂書店ですぐ購入、仕舞い込んでいてようやく読み始めた。5民族が住み4つの言語があり3つの宗教があり、2つの文字を持つ複雑な国。2016/09/12
日々珠
8
主人公の「どうすればいいんだ」の白い夢に「新しい産業を起こすんだよ!」と言葉が浮かんだ。それは自分にかかる言葉であることに気づいた。なぜそんな言葉が浮かんだのか。主に「まんがで読破・資本論」と原丈人さんの新国富論(あらすじ)」を読んだ後だったからだろう。感想は変わるのだなと感慨深かった。高校生の頃読んだら七転八倒していそうだ。2013/03/07
駒子
4
旧ユーゴスラビアを描いた漫画。巻頭のカラーが美しくて、ちょっとジブリっぽい雰囲気も。そこからの怒涛の展開に目が回る。2014/08/24
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- 和書
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