出版社内容情報
【内容紹介】
夏子は、兄、康男の遺志を継ごうという思いだ。美泉の蔵元、内海は、そんな夏子に言った。「康男さんのことは忘れて、あなた自身の酒、夏子の酒を造るんです」と。
「夏子の酒」の味を求めて、夏子は思い悩む。そんな時、康男が夏子に残してくれた吟醸酒があるという。康男の理想の酒、吟醸Nを味わう夏子。夏子に、時を超えて兄の心が伝わってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
森林・米・畑
8
収穫をひかえ、初めての龍錦の仕込みに向けた準備。ライバル美泉蔵元がある福井県へ勉強を兼ねた視察。そこで新しい酒のビジョン、どういう酒を造りたいのかで悩む。2019/10/23
しゅわ
4
むか~し、日本酒の勉強をした頃に買った本…本当にひさびさに本棚の奥から出してきて一気読み中です。夏子と一緒に龍錦を育て、どんどん変わっていった冴子ですが、父親はそんな娘を認めることができず、龍錦を青刈してしまいます。それがきっかけて冴子は本格的に百姓を目指し、夏子と草壁は美泉の蔵元を訪れます。内海さんから兄の…ではなく「夏子の酒」を造るよう励まされた夏子は、兄がその新しいお酒の原型だと興奮していた吟醸Nを飲み衝撃を受けます。今はまだ誰もわかってくれないけど、その吟醸Nを指針にする!と決めた夏子でした。2013/06/16
よーへー
2
冴子、百姓、ファーマー、誕生。2012/05/01
Ayumi Shimojoh
1
日本酒の再勉強。内海蔵元「日本一ってなんですか、私は考えたことありません。夏子の酒をつくるんです」山川「力強くさわやかでのみ飽きのしない酒だ」冴子「夏子さんの方はわかってあげてる?傷つけちゃダメじゃない」2021/10/08
あきいら
1
冴子さんショックのあとの力強さがすごい。 あとがきの前半部分は、これまでの私と同じかも。2018/01/20




