出版社内容情報
軽度認知障害は推定約400万人。この段階で治療・予防を始めれば認知症は発症しない。認知力アップトレーニングのすべてを徹底解説まえがき
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社健康ライブラリーイラスト版》
【脳を刺激する最強の予防法 「筋トレ」&「デュアルタスク」】
軽度認知障害(MCI)とは認知症の一歩手前の状態のこと。
日本だけで推定400万人。この段階で気づけば認知症の予防が可能です。
記憶力、注意力に不安を感じたら今すぐ対策を開始しましょう!
【まえがきより】
認知症の激増を受けて、注目されるようになってきたのが軽度認知障害(MCI)という概念です。認知症と判断できるほどではないけれど、同年齢の人と比較するともの忘れが目立つことが基本です。加えて注意能力や判断力が低下している傾向がみられがちです。
認知機能がいちじるしく低下してしまうと、そこから治療を始めても健常な状態にはなかなか戻せません。けれども軽度認知障害の段階から適切な取り組みを始めれば、認知機能の維持・向上をはかれる可能性は十分にあります。そのため、できるだけ早くから取り組みを始めることの重要性に注目が集まっているのです。
本書では、デイケアで実際におこなわれている方法なども紹介しながら、読者が自分でできる認知症予防のための取り組み方を示していきます。
本書で紹介する方法はすべて、軽度認知障害という診断を受けているかどうかにかかわらず、始めてもらってかまいません。認知症予防のための取り組みは、「始める時期が早すぎた」という問題が起きることはないからです。
(監修者 朝田隆)
【認知症をくい止めるポイントは】
●認知機能をアップさせる確実な方法「運動」を効率的に
●頭を働かせながら体を動かす「デュアルタスク(二重課題)」
●認知機能の低下が目立ってきたら「抗認知症薬」を検討する
●家に閉じこもらず、一歩外へ出て「会話」が生まれる場に出向く
●「生活習慣病」の改善ができれば認知症発症リスクは回避できる
●食生活の改善は世界が注目する長寿食「地中海式ダイエット」をお手本に
《1 こわがらないで診断を受けよう》
【サインに気づく】始まりの多くはドキッとするようなもの忘れ/ 違和感の自覚から目をそむけない
【軽度認知障害とは】認知症の手前にはグレーゾーンがある/ 必ず進むとは限らない。回復していく人も
【受診先】早期診断には専門的な検査が必要
【検査と診断】認知機能のテストや脳の画像から診断する/ 「MRIで異常なし」でも油断はできない
《2 今すぐ始めたい認知症予防》
【軽度認知障害とわかったら】トレーニングと服薬で認知力を上げる
【認知症は防げるか】防ぐ要因と進行させる要因を見分ける/ 家に閉じこもらず、一歩外へ踏み出そう
【生活習慣を見直す】生活習慣病の管理でリスクを減らす
【食事を見直す】健康長寿の人の食習慣に学ぼう/ 予防のヒント満載!地中海式ダイエット
【サプリメント】手軽だが「頼りすぎ」はむしろ危険
【薬物療法】
《3 運動が認知機能をアップさせる》
【運動の効果】運動には認知機能を高める効果がある
【有酸素運動】息がはずみ、軽く汗ばむくらい動こう
【バランス改善】一直線歩行で平衡感覚を養う
【筋力アップ】筋力トレーニングで感覚神経を鋭敏に
【実践! 筋トレ法】まずは全身の筋肉を目覚めさせる/ 太ももとおなかの筋肉を鍛える/ 内ももとおしりの筋肉を鍛える/ 背中と腰の筋肉を鍛える/ 肩と腕の筋肉を鍛える
《4 知的刺激で脳力を鍛える》
【頭と体を同時に使う】デュアルタスク(二重課題)が脳を刺激する
【実践! デュアルタスク】指先を動かして頭の体操に/ 頭を働かせながら体を動かす
【シナプソロジー】スポーツクラブで認知力アップ
【みんなでゲーム】ゲームで脳の働きを活発にする
【みんなで歌う】大きな声で歌えば気分がよくなる
【楽器を演奏する】練習の苦労、合奏のときめきが脳に効く
【作品づくりを楽しむ】
【料理を楽しむ】
【記憶をよみがえらせる】
《5 気持ちを切り替えるヒント》
【なぜこんなことに……】【悪化したらどうしよう……】
【お金のことが心配】【本当に効果があるの?】
【相手や自分にいらいらする】
朝田 隆[アサダ タカシ]
監修
内容説明
ひと目でわかるイラスト図解。脳を刺激する最強の予防法「筋トレ」&「デュアルタスク」。記憶力、注意力に不安を感じたら今すぐ対策開始!
目次
1 こわがらないで診断を受けよう(サインに気づく―始まりの多くはドキッとするようなもの忘れ;サインに気づく―違和感の自覚から目をそむけない ほか)
2 今すぐ始めたい認知症予防(軽度認知障害とわかったら―トレーニングと服薬で認知力を上げる;認知症は防げるか―防ぐ要因と進行させる要因を見分ける ほか)
3 運動が認知機能をアップさせる(運動の効果―運動には認知機能を高める効果がある;有酸素運動―息がはずみ、軽く汗ばむくらい動こう ほか)
4 知的刺激で脳力を鍛える(頭と体を同時に使う―デュアルタスク(二重課題)が脳を刺激する
実践!デュアルタスク―指先を動かして頭の体操に ほか)
5 気持ちを切り替えるヒント(なぜこんなことに…―後悔するより今できることを考える;悪化したらどうしよう…―悲観的な予想ばかりに目を向けない ほか)
著者等紹介
朝田隆[アサダタカシ]
1955年生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経科、山梨医科大学精神神経科、国立精神・神経センター武蔵病院などを経て、2001年、筑波大学臨床医学系(現医学医療系臨床医学域)精神医学教授、2014年7月、東京医科歯科大学医学部特任教授。数々の認知症実態調査にかかわり、認知症発症前の軽度認知障害のうちに、治療・予防を始めることを強く推奨。筑波大学附属病院では、軽度認知障害のためのデイケアプログラムを実施するなど、認知症対策の第一線で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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