内容説明
彼の気持ちがわからなくて。この恋を続けていいのか知りたくて。幸せなはずの恋が、なぜこんなにつらくなってしまうのか?「恋愛不安」の心理的メカニズムを解き明かす。
目次
第1章 「出会いがない」
第2章 恋は人生の万能薬?
第3章 それほど好きでもないのに「彼次第」
第4章 恋と病は紙一重
第5章 結婚できれば、それで「勝ち」?
第6章 恋愛不安の心理的メカニズム
第7章 不安に襲われたときの乗り越え方
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道に生まれる。東京医科大学卒業。精神科医。神戸芸術工科大学助教授を経て、現在は帝塚山学院大学教授。豊富な臨床経験をいかして、新聞、雑誌などのメディアで、社会批評、文化批評、書評などを発表。サブカルチャーにも詳しく、その幅広い活動と精神科医としての確かな発言で、圧倒的な支持を得ている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏希
17
なるほど~と思いながら読破。「恋と病は紙一重」と「ひとり芝居」にひたすら納得。恋愛では誰もが物語の主人公であり、ヒロインになれる。しかし、この物語は相手がいて初めてスタートするとゆうことを忘れてはいけない。精神衛生上よろしくない恋愛はもうしたくないなぁと思った。2019/01/22
しげ
8
ただひたすら「自己愛の充填」を求める行為は恋愛ではない、といった言葉に納得しました。不安なときに「あの人はこう考えているのかもしれない…」とあれこれ空想する「ひとり芝居の思考」や、「そういえばあの時だって…」と過去の出来事を引っ張り出す「連想ゲームの思考」をしない、といったアドバイスはとても参考になりました。2013/11/08
おさと
5
ふむふむ。いろんなことに冷静にならんといかんね。そして自分を認めること。…難しい。2014/02/16
marua
2
上野千鶴子を引いた「『男に選ばれた私』という存在証明を確保したいというジェンダーの病の刷り込み」から「しかし問題は、その“刷り込み”を最初から何の疑問もなく受け入れて実行する人と“刷り込み”を受けて育ちながらも自然にはそちらを選択できない人がいる、ということです」と続ける。腑に落ちる。2015/07/04
座敷ワラジ
1
表紙に書いてあった言葉が自分に当てはまる気がして、読んだ。読めば読むほど難しかった。結局、恋って何だろう?愛って何?って考えさせられた。ただ、私は1人芝居気味な気がするから、それはどうにかしなきゃと思った。2009/10/30