講談社選書メチエ<br> ノーベル経済学賞―天才たちから専門家たちへ

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり

講談社選書メチエ
ノーベル経済学賞―天才たちから専門家たちへ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月11日 12時10分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586399
  • NDC分類 331.2
  • Cコード C0322

出版社内容情報

1969年に創設されたノーベル経済学賞。受賞者の功績とは? 時代状況との関係とは? 経済学の精髄と盛衰を一気読みで早わかり。ノーベルの遺言にはなかった経済学賞は、1969年に新設され、50年の歴史があります(他の賞は1901年創設)。英語では、The Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel、つまり「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」が正式名称となります。他の賞に倣って、スウェーデンの王立科学アカデミーが受賞者の選考に当たっているので、「ノーベル経済学賞」に見えるが、ノーベル財団は、経済学賞の選考プロセスの中で、Not a Nobel Prizeという項目を立てて注意を喚起しているのです。また、ノーベル経済学賞が、左翼系の経済学者たちを排除しているという意味で「偏向」しているという批判もあります。
とはいえ、経済学賞の創設からほぼ半世紀、経済学は科学としても発展してきました。例えば、「期待」をどう経済モデルに組み込むべきか?、「合理的経済人」モデルから「限定合理性」へ、ゲーム理論による数学的分析の精緻化などです。90年代から現在にいたるまで、ノーベル経済学賞はその範囲を広げ、心理学、社会学など周辺領域の優れた研究にも与えられるようになり、総合的人間科学が対象となってきました。
本書では、半世紀に亘るノーベル経済学賞の歴史を振り返ることで、現代経済学のエッセンスをわかりやすく紹介します。

はしがき 
第一章 百家争鳴のパイオニアたち 1969-1979
1 もっとも幸福な時代
2 発展の礎
3 観察ツールの確立
4 思想への影響
第二章 ケインジアンと自由市場主義者 1980-1989
1 大恐慌時代に育って
2 ケインジアンたち
3 自由市場主義者
4 アレとドブリュー
第三章 「非―経済学」の包摂 1990-1999
1 新しい分野への評価
2 金融工学の誕生
3 制度の経済学
4 孤高の人=セン
5 ゲーム理論
6 新古典派経済学の精緻化
7 ユーロの理論的基礎
第四章 「社会科学」への拡大 2000-現在
1 予測市場とダークホースの時代
2 データ分析の発展
3 「市場」も「計画」も相対化
4 人はなぜ「協力」するのか
5 思考実験としての経済学
あとがき


根井 雅弘[ネイ マサヒロ]
著・文・その他/編集

荒川 章義[アラカワ アキヨシ]
著・文・その他

寺尾 建[テラオ タケル]
著・文・その他

中村 隆之[ナカムラ タカユキ]
著・文・その他

廣瀬 弘毅[ヒロセ コウキ]
著・文・その他

内容説明

二十世紀後半の混沌たる現実は、自然科学や平和、文学が対象のはずの賞を「拡張」させた。大恐慌、世界大戦、東西冷戦、欧州統一、共通通貨…。多くの知性が熱い議論を交わし、相対立する政策が提起される。受賞を後悔したミュルダール、デモ隊に乱入されたフリードマン、投機に足をすくわれたマートンとショールズ…。彼らは何を語り、何を見ようとしなかったのか。半世紀近くにわたる歴史を一気にたどり、将来を展望する。

目次

第1章 百家争鳴のパイオニアたち 1969~1979(もっとも幸福な時代;発展の礎 ほか)
第2章 ケインジアンと自由市場主義者 1980~1989(大恐慌時代に育って;ケインジアンたち ほか)
第3章 「非‐経済学」の包摂 1990~1999(新しい分野への評価;金融工学の誕生 ほか)
第4章 「社会科学」への拡大 2000~(予測市場とダークホースの時代;「データ分析」の発展 ほか)

著者等紹介

根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院教授。専攻は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

136
根井先生のグループがノーベル経済学賞の過去からの受賞者とそのエッセンスを紹介したもので、入門書的に読むといいのでしょう。受賞者の偏りが見られるということですが、この賞の性格からするとしょうがないのでしょうね。筑摩選書の2冊本に比べるとややあっさりしすぎているかなあという感じがします。どこかの国の首相のようにノーベル経済学賞受賞の学者が言ったので、消費税をやめるとか言う人がいるので霊験あらたかな賞なのでしょう。2017/02/08

壱萬参仟縁

36
本書からは、2人のエコノミストに注目したい。ミュルダールとセンである。ミュルダールの名声を高めたのは、1930年『経済学説と政治的要素』。経済理論から価値判断を取り除くべきだとしている。が、後年、明示的に価値判断をはっきりさせるべきだと主張。開発問題に触れ、純粋な経済問題でなく、社会のあり方と密接不可分と感じたためらしい(59頁)。これは正しい。社会科学としての経済学ゆえに。不純物こそが社会なのだ。専門分化して弊害もある。タコツボ、専門バカといわれるゆえん。2017/02/19

Piichan

10
ノーベル経済学賞を通して敷居の高いイメージのある経済学をわかりやすく説明しています。経済学は社会が低コストで効率的に運営されるためには欠かせない学問であることがよくわかりました。ノーベル経済学賞への関心の低さは、正式なノーベル賞でないことや受賞者がアメリカやヨーロッパに偏っているほかにも、メディアが経済学をわかりやすく伝える努力をしていないことが要因として挙げられるのではないでしょうか。2017/11/07

渓流

5
相反するが説が同時受賞するなんて自然科学では考えられないが、それがまかり通る経済学は科学ではないとの批判はずっとある。その経済学の「ノーベル記念スエーデン国立銀行賞」の歴史をコンパクトにまとめた格好の概説書。2016/12/03

クレストン

2
Kindle版で読了 経済学史が専門の方々によるノーベル経済学に主軸を置いた経済学史の本。大きく4章にまとめられている。各人のバックグラウンドというよりは理論の背景などに主軸が置かれていると感じた。人となりを知りたいのであれば別本を推奨。2024/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11165487
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品