講談社選書メチエ<br> 怪物的思考―近代思想の転覆者ディドロ

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講談社選書メチエ
怪物的思考―近代思想の転覆者ディドロ

  • 田口 卓臣【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586221
  • NDC分類 135.3

内容説明

徹底して理性で思考せよ―理性を破壊するほどに。啓蒙を代表する百科全書派の思想家ドニ・ディドロ。その初期代表作を精緻に読み進めるとき、驚愕の光景が現れる。常識を覆すスリリングな思考体験!

目次

第1章 幾何学と実験科学の間で
第2章 寓話、再録、補遺
第3章 偏差、怪物、夢想
第4章 流体、異種混交、理論的離脱
第5章 寄生、内破、創出
第6章 「私」の位置どり、「後世」への開け
終章 近代思想の転覆者ディドロ―アドルノ&ホルクハイマー、フーコーとともに考える

著者紹介

田口卓臣[タグチタクミ]
1973年、横浜生まれ。宇都宮大学国際学部准教授。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。著書に、『ディドロ―限界の思考』(風間書房、第27回渋沢・クローデル賞特別賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

自然を支配し、統制できると信じてきた啓蒙的な合理主義の限界が露呈する今、常識的思考を心地よく覆すスリリングな思想史!

「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」──この著名な一文を記したのは、テオドール・アドルノ(1903-69年)である。そのアドルノが第二次大戦直後にマックス・ホルクハイマー(1895-1973年)との共著で刊行した書物の表題が『啓蒙の弁証法』(1947年)だったことは、よく知られている。
この書物の表題に「啓蒙」の語が含まれていることがもつ意味は、今日ますます重くのしかかってきている。実証主義に基づいて自然を理解し、合理的思考に基づく技術で自然を支配できると考え、人間の理性を絶対視する思考。それこそが「啓蒙」と呼ばれてきたものだが、まさにその「啓蒙」の結果、人間は大量殺戮を可能にする兵器を生み、みずから統制できない危険をもたらす技術を生んできた。
アドルノとホルクハイマーが糾弾したこの事実は、しかし、まさに「啓蒙」思想の全盛期である18世紀フランスを代表する人物によって、はっきりと、そして過激に示されていた。その人物こそ、『百科全書』を編集したことで知られる啓蒙思想を代表する巨人ドニ・ディドロ(1713-84年)にほかならない。本書は、その事実を明らかにし、西欧の近代思想に対して抱かれているイメージを根底から覆すことを企図した、きわめて野心的な1冊である。
この課題のために、著者はディドロの代表作『自然の解明に関する断想』(1753年)を精緻に読解する。具体的な文章の向こう側に先達の、あるいは同時代の思想との関係を読み解く。あるいは、具体的な表現に込められた意図をディドロ自身の他の作品を参照しながら解明する。「法則/例外」、「基準/逸脱」、「正常/異常」といった区別を無効にする「怪物的思考」のスリリングさを体感させてくれる本書は、私たちの思考がとらわれている常識を心地よく転覆することだろう。
その読解の果てに広がっているのは、実証主義や合理主義がもたらす危険や弊害から目をそらせなくなっている現在、真に必要な「新しい思考」にほかならない。

はじめに──ディドロから思想史の森へ:『自然の解明に関する断想』を読む
第一章 幾何学と実験科学の間で
 序 思想史的通説への疑問
 I 「私の精神の動きと歩み」
 II 幾何学と実験科学の調停に向けて
 III 四つの逸脱
第二章 寓話、再録、補遺
 序 文学的表現の分析に向けて
 I 思考の複数性──アリスティッポス証言の書き換えと転用
 II 発見の予測不能性──イソップ寓話の再録とその補遺
 III 職人の「手作業」──ルソー『学問技芸論』との対比
 IV 「ひと」のユートピア──『百科全書』項目「鋼」との比較
第三章 偏差、怪物、夢想
 序 二分法の廃棄
 I 「推測の連鎖」
 II 触覚、嗅覚、直観的思考の群れ
 III 「体系」の「夢想」性──「存在の連鎖」理論の剰余
 IV 「怪物」の発生学──前成説と後成説の間で
第四章 流体、異種混交、理論的離脱
 序 「あまりに不安定なひとつの全体」──電気・磁気の発生学
 I 流体的思考と〈体系A+X〉
 II 思考方式の異種混交──オーロラと方位磁針の連関をめぐって
 III 「地球の理論」からの離脱──ビュフォン、モーペルテュイ、ル・モニエに抗して
第五章 寄生、内破、創出
 序 「他者の言葉」の亀裂に向けて
 I 「体系的配列」の変容可能性
 II 「方法主義」のカリカチュア──ビュフォンに基づくリンネの分類学への介入
 III 先行仮説の徹底化──モーペルテュイの有機体形成論への内在的批判
第六章 「私」の位置どり、「後世」への開け
 序 自然(学)から人間(学)へ
 I 「なんのために」から逸脱する「いかにして」──ベーコンの「目的原因」批判を踏まえながら
 II 不可識別者同一の原理──クラーク‐ライプニッツ論争からルクレティウスへ
 III 「私」を「後世」に向けて開くこと──「一〇〇〇年後」の視点
終 章 近代思想の転覆者ディドロ──アドルノ&ホルクハイマー、ミシェル・フーコーとともに考える

【著者紹介】
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