講談社選書メチエ<br> 原敬―外交と政治の理想〈上〉

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講談社選書メチエ
原敬―外交と政治の理想〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585927
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「平民宰相」の生涯を描く初の本格評伝。南部藩に生まれた少年が、新聞記者そして外交官として頭角を現し、政治の世界に踏み込むまで厖大な史料を歴史研究者としての確かな眼で読み込み、伊藤博文や山県有朋、昭和天皇など近代日本をつくってきた人々の評伝を著して高い評価を得てきた著者による、渾身の書き下ろし新作。「平民宰相」として知られる原敬の65年の生涯を描く、本格的評伝。上下全2巻のうちの上巻。
原敬といえば、おもに初の本格的政党内閣を実現し、薩長藩閥政治の克服に努めた東北出身の政治家としてのみ語られることが多いが、著者によれば、原の政治家としての特色は、外交や内政に高い理想を持ち、それが当時の状況に合致していたこと、またそれらを実現するための手法やタイミングを知り尽くしていたこと、にあるという。また、ジャーナリスト・外交官・企業経営者など多彩な顔を持ち、そこで吸収した見識を元に一貫して「公利」という概念を重視し、第一次世界大戦後の世界を見通して新たな日本政治の道筋をつけた、ポスト「元勲世代」のもっとも偉大な政治家だったのである。
上巻では、盛岡での誕生から、フランス語を学び、新聞記者として見聞を広めたのちに外交官として、さらに大阪毎日新聞社長として活躍し、陸奥宗光の知己を得て政治の世界へと進むまでの前半生を描く。

はじめに―原敬を考える意味
第一部 青春編
第一章 維新後の没落―南部藩の少年の成長
第二章 学成らざれば死すとも還らず―苦学・キリスト教・司法省法学校
第三章 自己確立への模索―中江兆民塾から『郵便報知新聞』記者時代
第四章 外交を深く考える―『大東日報』主筆
第二部 上昇編
第五章 新進気鋭の外交官―天津条約と伊藤博文との出会い
第六章 パリ公使館時代の成長―国際法、欧州の政治・外交と文化を学ぶ
第七章 陸奥農商相に心酔する―農商務省改革と初期議会
第八章 陸奥外相の腹心―外務省の制度改革
第九章 朝鮮政策を固める―日清戦争への道
第一〇章 外務次官・朝鮮国公使として―日清戦争後の転機
第一一章 危機を乗り越え幅を広げる―陸奥宗光の死
第一二章 新聞経営のやりがい―『大阪毎日新聞』の社長
第一三章 新しい家庭を作ろうとする―浅を「妻」とする
第三部 熱闘編
第一四章 伊藤への不信―立憲政友会創立に参加
第一五章 念願の初入閣―逓信大臣の実力
第一六章 政友会の掌握から政党政治家へ―日露戦争前の山県有朋閥との闘い
第一七章 初めての総選挙への自負―盛岡市からの初出馬と圧勝
第一八章 新聞経営の意地―『大阪新報』社長の非戦論


伊藤 之雄[イトウ ユキオ]
著・文・その他

内容説明

朝敵・南部藩に生まれながら、「公利」と「外交」を重視し、ポスト元勲世代をリードした「平和宰相」原敬伝の決定版。上京して中江兆民に「フランス学」を学び、新聞記者から外交官に転じた天津やパリで活躍した原は、陸奥宗光の腹心となり政界へ進む。大阪毎日新聞社長として経営手腕を揮った後、立憲政友会創立に参加し、首相・伊藤博文のもとで初入閣する。

目次

第1部 青春編(維新後の没落―南部藩の少年の成長;学成らざれば死すとも還らず―苦学・キリスト教・司法省法学校;自己確立への模索―中江兆民塾から『郵便報知新聞』記者時代へ ほか)
第2部 上昇編(新進気鋭の外交官―天津条約と伊藤博文との出会い;パリ公使館時代の成長―国際法、欧州の政治・外交と文化を学ぶ;陸奥農商相に心酔する―農商務省改革と初期議会 ほか)
第3部 熱闘編(伊藤への不信―立憲政友会創立に参加;念願の初入閣―逓信大臣の実力;政友会の掌握から政党政治家へ―日露戦争前の山県有朋閥との闘い ほか)

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
1952年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。現在、京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

43
「伊藤博文」「昭和天皇伝」で高名な伊藤先生が、今まであまり詳しく書かれることのなかった原敬についての評伝を資料を駆使して書かれたものです。上下2巻で読みでがあります。上巻は、若いころからの生い立ちから始まり、陸奥宗光に見いだされて、その腹心となり、さらに選挙に打って出るというところまでです。久しぶりに面白い政治評伝です。高坂先生の「宰相吉田茂」も面白かったのですが、こちらのほうがさらに面白い気がしました。2015/03/03

MUNEKAZ

13
原敬の大ボリュームな評伝。幼少時からじっくり描かれるが、著者の相変わらずの叙述対象への偏愛が溢れる書きっぷりには少々ゲップが出る。外交への関心、イギリスに倣った政党政治の確立が早いうちから原の中に生まれた目標であり、内向きなマインドの政治家ではないことが著者の主張のポイントかな。伊藤、井上、陸奥の庇護を受け、潜在的には敵対する山県にも挨拶を欠かさない。コネと実力を駆使してのし上がっていく原の立身出世譚は、まだまだ官僚のキャリアパスが定まっていない明治の世相を体現しているようで面白い。2025/01/28

かんがく

11
著者の政治家評伝は、大隈、山県、伊藤に次いで4人目。上巻では、井上馨や陸奥宗光と関わる中で、法学生、農商務官僚、外交官、新聞社社長と多様な経験を積んでいく経緯が描かれる。政党政治家としての原が活躍する下巻に期待。2020/07/25

カラコムル711

2
上下の長い本だが、中身がやや散漫、はたして原の別荘のこと(そこにいつ逗留したかなど)など、いちいち書く必要があるのか。 著者の姿勢はだんだんと保守化しているようだ。原の姿勢のいいわけ的な叙述が多い。むろんことさら批判する必要もないが、著者の思想のあいまいさが原因か。史料主義と言っても、歴史は書くものの観点が決まってなければ退屈な事実の羅列になる。 2015/02/20

中将(予備役)

1
原敬のやや詳細な評伝。上巻は前半生を記述する。前田蓮山の原敬伝の限界を指摘しながら、若き日の言動をその後と対照して通じる理想を見出だす書き方だった。かなり褒めて感じる。2023/10/31

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