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講談社選書メチエ
西洋哲学史〈2〉「知」の変貌・「信」の階梯

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  • サイズ B6判/ページ数 448p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585156
  • NDC分類 130
  • Cコード C0310

出版社内容情報

哲学史を変える哲学史、大好評の第1巻に続く第2巻! キリスト教、イスラームとの交錯、言語や様相の問題など中世哲学を読み直す!

哲学史を変える哲学史、大好評の第1巻に続く第2巻! キリスト教、イスラームとの交錯、言語や様相の問題など中世哲学を読み直す!

内容説明

中世哲学とは、複数のルネサンスのくり返しであった―。三位一体論とはなにか。一なる神の本質と三つの位格とは。イスラーム哲学とキリスト教世界の交錯とは。アウグスティヌスとトマス・アクィナスを大きな峰としながら、複数性、脱中心性、多文化性を特色とするその多様な思考の世界を、「再開の哲学」として再構成する、意欲的な試みの第2巻。

目次

序論 再開の哲学
1 ヘレニズム哲学
2 教父哲学
3 中世の言語哲学
4 イスラーム哲学―ラテン・キリスト教世界との交錯
5 盛期スコラとトマス
6 中世における理性と信仰
7 志向性概念の歴史
8 様相概念

著者等紹介

神崎繁[カンザキシゲル]
1952年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、専修大学教授。専攻は、西洋古代哲学、西洋古典学

熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、東京大学教授。専攻は、倫理学、哲学史

鈴木泉[スズキイズミ]
1963年生まれ。東京大学大学院博士課程中途退学。現在、東京大学准教授。専攻は哲学、とくに西洋近世および現代フランス哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

3
一巻もそうだったけれど、西洋哲学及び哲学史に関するある程度の知識が無いと理解が難しい代物。また「哲学史」とは銘打っているものの、通史という形はとっておらず、あくまでテーマ毎に書かれた論文を収めているという体裁をとっている。ただ、イスラム哲学にかなりの紙幅をさいているのを初め、通常の西洋哲学史からかなり逸脱している要素が散見しているのが面白い。ただ、専門外の人が読むには、注釈がかなり不親切なのが残念。後、最後の二章を本書に収める必然性があったのか、個人的に疑問が残る…いずれまたじっくり読み返したい。2014/07/10

R

0
中世の哲学にスポットがあたる。アリストテレスが中世ヨーロッパやイスラム世界でどのように消化されたのかが大きなテーマになっていく。当然この時代の思考の蓄積が次の時代の哲学の礎になっている。神学と哲学が絡み合っている。神学は「神が在る」ことを前提に,「神がいない」ことや「非正統的」な神観念に対する論破のための学である。2021/03/28

tamioar

0
中世哲学はとっても楽しいんだけど、深追いすると世捨て人になってしまう。2020/05/09

きひら

0
かなり高度で、中世哲学の豊穣さというものを味わえる。その工夫として、現代哲学とのかかわりに留意されていた。そういう色彩は薄いものの、ヘレニズムの章は明晰に整理されていて、目から鱗だった。あと、上枝先生のトマスの章も、分析哲学と哲学史の幸せな結婚の一例を見られる。2018/12/18

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