出版社内容情報
神野志 隆光[コウノシ タカミツ]
著・文・その他
内容説明
誰もがその名を知る本居宣長の大著『古事記伝』。しかし、全巻読み通した人はほとんどいないといっていい。本シリーズは、厖大・多岐にわたる宣長の注解を、全四十四巻、はじめから終わりまですべて読み尽くすという、画期的な試みである。第2巻は、十一之巻から二十之巻まで。八千矛神の歌物語、大国主神の国作り、天孫降臨、そして神武天皇の巻までをあつかう。
目次
11 『古事記伝』十一之巻・神代九之巻―八千矛神の歌物語
12 『古事記伝』十二之巻・神代十之巻―大国主神の国作り
『古事記伝』十三之巻・神代十一之巻―天菩比神、天若日子の派遣
14 『古事記伝』十四之巻・神代十二之巻―建御雷神による「言向け」
15 『古事記伝』十五之巻・神代十三之巻―迩迩芸命の降臨
16 『古事記伝』十六之巻・神代十四之巻―降臨後の迩迩芸命
17 『古事記伝』十七之巻・神代十五之巻―日向三代、付巻「三大考」
18 『古事記伝』十八之巻・白梼原宮上巻―高千穂宮から大和へ
19 『古事記伝』十九之巻・白梼原宮中巻―大和平定
20 『古事記伝』二十之巻・白梼原宮下巻―皇后選定と当芸志美美命の反逆
著者等紹介
神野志隆光[コウノシタカミツ]
1946年生まれ。和歌山県出身。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、明治大学大学院特任教授。東京大学博士(文学)。専攻は、日本古代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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廃
2
「古事記伝を読む」の第2巻で、大国主~神武天皇までの内容を含む。本居宣長のスタンスは一貫しているが、ちょと苦しいとろがあったり、基本的には日本書紀より古事記をやまとごごろとして重視する立場でありながら、部分的には日本書紀の記述が正しく古事記のほうが誤りであろうとするのは、柔軟、あるいは原理主義的でないと解するべきか。 http://blogs.yahoo.co.jp/tong_poo_h/10764722.html
ELAT
1
大国主を現身とし大物主をその御霊とする説などがおもしろかった。このように宣長の読みの一部は古事記を超えてはいるが、あくまで実証的に古事記を超えすぎない範囲で整合的な説明をしていると思われた。ただ、三大考に関しては宣長の深い関与が明らかになっているが、古事記伝をも超えてしまっている。筆者はそれを宣長の自己批評としているが、どうだろう。2018/03/14
山河童
0
難しいのか簡単なのか掴めないね… 講座を元にしてるからなのかな。なんかどこまでがモノ本の古事記伝で、どこまでが主張なの?って感じがして。解説本のしかも2巻からはチャレンジングすぎたかね。2015/05/09