講談社選書メチエ<br> ことばと身体―「言語の手前」の人類学

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講談社選書メチエ
ことばと身体―「言語の手前」の人類学

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584814
  • NDC分類 389
  • Cコード C0380

内容説明

わたしたちが会話をしているとき、そこではことばだけが交わされているのではない。どんなに些細な、他愛のないおしゃべりであっても、自分の体にさわったり、身ぶりをしたり、ごく短い間があったり、ときには何かを演じたり、身体まるごとつかったコミュニケーションが繰りひろげられている。ブッシュマンの家族、日本の大学生、民俗芸能という多様な会話の現場を、徹底的にミクロに観察することで、コミュニケーションとは何か、社会とは何かという大いなる問いに挑む。現象学、社会システム理論、言語行為論などを参照しながら、徹底的に「身体」に根ざして考える“唯身論”人類学の試み。

目次

序章 言語の手前からの出発
第1章 グイの父子像―あたりまえのことを記述する
第2章 自分にさわりながら話す―日常会話における自己接触
第3章 身体による相互行為への投錨―会話テキストはいかにわからないか
第4章 民俗芸能における身体資源の伝承―西浦田楽の練習場面から
第5章 相互行為から社会へ―「会話の人類学」再訪
終章 唯身論の人類学へ向けて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MT

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ハッとする良書。著者は数人の会話ビデオを分析しようと、会話内容を文字におこした。しかし、わからない。なぜならそこには身振り・脈絡・社会関係がないからだ。「何が話されているか」は「情報」であって「意味」ではない。何が起きているかはそこからはわからない。…本書はそんな発想から「言語の手前」を探る。 本書は語り分析においての身振りなどの表記の仕方を実践を持って提示している。その必要性はすごくわかるけれど、この方法を毎回やろうとすると気がめいるのも正直なところ。論文という媒体が既に「言語」で書かれている限界か。2017/03/10

人類学的女性学

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良書! 自己接触性、社会的次元、場の手前、相互行為、直接観察。

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