講談社選書メチエ<br> ギリシア文明とはなにか

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講談社選書メチエ
ギリシア文明とはなにか

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584791
  • NDC分類 231
  • Cコード C0322

内容説明

地中海世界は「東」と「西」に分かれている。ギリシア文明は、エジプト・ペルシアなどオリエント「先進国」のはざまのローカルな「東地中海文明」だった。その小さなギリシアが歴史の僥倖によりオリエントを征服し、西洋文明の源泉となる。「自由」と「海」の小さな文明が歴史に残した偉大な足跡を辿る。

目次

序章 地中海の古代―ペルシア戦争前
第1章 ギリシア対エジプト・ペルシア(エジプト・ギリシア;ペルシア戦争;内戦;クセノポン;傭兵)
第2章 アレクサンドロス(ギリシア統一;オピス演説;富と文明;跪拝礼;弟子と師)
第3章 ギリシア対ローマ(東地中海文化圏;カトー;ポリュビオス;「新」「旧」ギリシア;ユダヤ・ローマ・ギリシア)
終章 生き残る文化圏―西と東のローマ

著者等紹介

手嶋兼輔[テジマケンスケ]
1946年生まれ。東京大学文学部卒業後、ギリシアへ。在アテネ日本大使館勤務。北海道大学文学部大学院言語学研究科博士課程修了。その間、ギリシア政府給費留学生としてアテネ大学に留学。北海道工業大学助教授、東北芸術工科大学教授を歴任後、現在は北海道で晴耕雨読の日々を送る。専門は西洋古典文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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23
ギリシアに大きな影響を与えたペルシア帝国との戦いと内戦、アレクサンドロスの遠征、そしてローマとの出会いの三つの出来事に着目してギリシア文明の実像を描く。今まで自分がギリシアに持っていたイメージとはかなり異なった内容だった。海の商人の印象が強かったギリシア人が優秀な傭兵として活躍していたり、哲学や芸術が隆盛を極めたのが平和とは程遠い戦争と内乱に明け暮れていた時代だったり。アテナイも美しい理想郷ではなく、極々普通の雑然とした日常が送られていたらしい。プラトンやソクラテスにも少し親近感を覚えてしまった(笑) 2014/08/19

まりな

1
古代ギリシア文明といっても、末期が主である。フィリッポス時代や東方遠征最中でのアレクサンドロス、または地中海世界をローマへ主役を譲る経緯などとても面白く書かれている。狭間の文明、ヘレニズムを英雄、歴史家、当時の政治から幅広く述べている。2015/12/18

takao

0
「東」としてのギリシアということらしいが、見通しがあまよくないな。2016/10/13

Tmont

0
虚像のギリシア文明をギリシア文明に好意的な著者がひもとくのは面白いと思う。ただ、どうしても、対ペルシアの場合、ペルシア側の証言がほとんど現代に伝わっていないので、どうしても一方通行なのが残念だ。2013/09/23

buriki

0
アテナイ、スパルタ、アレクサンドロスなど、聞いたことあるくらいの知識の点を丁寧に線にしてくれた本。初心者向き。あとは読む根気。歴史は知りたいけど、年号と用語だけ覚えるような薄っぺらいのはパスと思って選んだら当たりだった。この昔があるからこうなったんですよっていうのがわかる。2013/09/01

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