講談社選書メチエ<br> 儒教・仏教・道教―東アジアの思想空間

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講談社選書メチエ
儒教・仏教・道教―東アジアの思想空間

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584289
  • NDC分類 124.1
  • Cコード C0310

出版社内容情報

割りきれない世界。矛盾しながら共存する東アジア的宗教の本質とは?矛盾しながら共存する東アジア的宗教の本質。なぜ3つの異なる宗教が共存できるのか。死生観、自然認識、民間信仰などを題材に、衝突・妥協・調和を繰り返すアジア的宗教のダイナミックな思想構造を分析する。(講談社選書メチエ)

第1章 シンクレティック東アジア――宗教の実像を求めて
第2章 かばいあう親子のどろぼう――情にあふれ馴れあう心性
第3章 翼をなくした天女たち(上)――ユーラシアの西から東へ
第4章 翼をなくした天女たち(下)――孝との調和と相克
第5章 福禄寿、怨恨、呪殺――心がすさむとき求められるもの
第6章 草も木もみな仏になる――宗教をぬりかえる自然認識
第7章 スモモの下で世直しがはじまる――くりかえされる予言の力
第8章 彼らに永遠の休息をあたえたまえ――湿潤温暖地域の死生観
第9章 東アジアの思想空間へ――思想を生みだす時と場所


菊地 章太[キクチ ノリタカ]
著・文・その他

内容説明

なぜ異なる三つの宗教がアジアでは共存できるのか。死生観、自然認識、民間信仰などを題材に、衝突・妥協・調和を繰り返しつつ共存するアジア的宗教のダイナミックな思想構造を分析する。

目次

第1章 シンクレティック東アジア―宗教の実像を求めて
第2章 かばいあう親子のどろぼう―情にあふれ馴れあう心性
第3章 翼をなくした天女たち(上)―ユーラシアの西から東へ
第4章 翼をなくした天女たち(下)―孝との調和と相克
第5章 福禄寿、怨恨、呪殺―心がすさむとき求められるもの
第6章 草も木もみな仏になる―宗教をぬりかえる自然認識
第7章 スモモの下で世直しがはじまる―くりかえされる予言の力
第8章 彼らに永遠の休息をあたえたまえ―湿潤温暖地域の死生観
第9章 東アジアの思想空間へ―思想を生みだす時と場所

著者等紹介

菊地章太[キクチノリタカ]
1959年生まれ。筑波大学大学院博士課程中退後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院に留学しカトリック教理神学を学ぶ。現在、東洋大学ライフデザイン学部教授。専門は比較宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みねたか@

22
中国,日本における仏教の受容について,儒教,道教との関りを通じ解説。シンクレティズム。融合、混合。社会の底辺においては宗教の教義は従来の風俗と渾然と溶け合い曖昧になっていく。論考は時代・地域を縦横に駆け巡り,天使の羽がいかに天女の羽衣になったかなど具体例も交えて進む。優れた講義を受講するような面白さ。ただ,私の思考回路では,例証の面白さに気をとられ本筋の中での含意を忘れてしまうのが残念。それでも,中国道教の成り立ちや,八百万の神様をもつ日本での仏教の受容など示唆に富む内容。2018/05/21

R

21
東アジアに広がる宗教観を解説した本でした。肩肘張らないで読める内容に落とし込んであって、それぞれの教えが影響しあって、現在の一種独特の宗教感があるというのに深く納得しました。言われてみれば当たり前で、仏教行事としてのお盆、先祖を迎えるというあたりにロジック破綻があるというのは成る程といったところ、知らないうちに道教や儒教の影響を受けているのだと痛感。また偽経典やら、疑経典なんかが本当だと受け止められていくプロセスなど興味深い内容でした。2017/12/05

邑尾端子

5
良質な専門書の多い講談社選書だし、タイトルから、儒・仏・道に関する概説とその関連性を考察する専門書だろうと期待して読み始めた。なので、文章や内容のあまりのライトさに驚いた。筆者のセルフボケ・セルフツッコミ満載のおちゃらけた文章も導入部だけならまだしも延々と続くと正直鬱陶しい。それでも内容が充実していれば文句はないが、どれもキャッチャーなトピックだけ取り上げて基本をなぞったような感じで物足りない印象を受けた。同じようなテーマで概論的な本があれば読んでみたい2013/12/30

マープル

4
シンクレティズムの観点から、儒教・仏教・道教を考察する本。読みやすいがもう少し物足りない感じは否めない。2013/03/13

naagita

4
着眼点は悪くないが“薄い”エッセイ集の域を脱しない。盂蘭盆経を取り上げるなら藤本晃氏の研究もちゃんとフォローしてほしい。2009/03/05

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