講談社選書メチエ
知の教科書 フロイト=ラカン

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583305
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0311

内容説明

フロイトの独創的な発見は、ラカンによってすべて掬い取られ、深く大きく展開された。「無意識」は「他者の語らい」として、「エディプスコンプレクス」は「シニフィアンの導入」として。人間の「現実」を追究した思想の系としてのフロイト=ラカンが本当にわかる一冊。

目次

第1部 ラカンからフロイトへ遡ること
第2部 フロイト=ラカンのキーワード(社会にとって私はどんな価値があるのか?;人は歴史に従わねばならないか?;人はなぜ性にたぶらかされるのか)
第3部 三次元で読むフロイト=ラカン(日本文化とフロイト=ラカン;仏教とフロイト=ラカン ほか)
第4部 知の道具箱―フロイト=ラカンを読むために(『エクリ』の主要論文とフロイトへの参照;『セミネール』既刊行巻とフロイトへの参照;ミレールとシジェク、そして日本語で読めるフロイト・ラカンの研究書)

著者等紹介

新宮一成[シングウカズシゲ]
1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は精神医学

立木康介[ツイキコウスケ]
1968年生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。同研究科助手。精神分析学博士(パリ第八大学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8
【WG】フロイトとラカン、両方のグループに使えて、便利な本でした。2014/09/20

しろ

8
☆6 面白そうだから読んでみたけど難しかった。フロイトについてもラカンについても詳しくないのに読もうとしたのが甘かったか。解るところはとても興味深く読めたし、精神分析の入り口は見えたと思う。でも「?」なところも多くて悔しい。『夢判断』や『エクリ』は読まなきゃいけないんだろうけどなかなか余裕がない。ジジェクの著作は読んでみたいと思ったけど。2011/08/20

Akihiro Nishio

4
正直、序盤は退屈だったが、第3部から急に生き生きとした語りに変化し、第4部は絶好調といった具合だった。ラカン関係の本の中でも、読み物としてかなり面白い部類じゃないかな。前半は退屈だけど、ラカン用語の定義を何度も見直すのに使えるかもしれない。2012/12/27

Bevel

4
言ってる内容はすごくわかりやすいし、テーマもものすごく広い。新宮さんも立木さんも手広いんだなあって思う。自分がこれを読んでもっと知りたいなって思ったのは、人間がどうしてそういうオイディプス的な精神状態になってしまうのかということ。言語を使うからってだけで、おばけのお父さんにおびえて生活しちゃうわけじゃないと思う。そこがしっかりしないから精神分析は、アンチ精神分析の人とうまく議論がかみ合わないんじゃないかなって思った。2010/09/25

3
難しい。ラカンの理論が、どのように作られ、なぜ重要なのかを知るには、他の本を読まないとわからない。どの理論も、どうとでも解釈できるからだ。理論を理解した人たちが、精神科医になったことは分かったが。勉強しないとだ。2016/11/14

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