内容説明
わずかな史実から、いかにしてスーパーヒーローは生まれたか。『今昔物語集』の説話から説経節の「狐の子伝説」まで、また歌舞伎から現代の伝奇小説・マンガの美貌の貴公子まで、刻々と変貌する「晴明現象」に託された人々の心性を探る。
目次
第1章 それは『帝都物語』から始まった
第2章 院政期における「晴明現象」
第3章 近世初期の晴明―狐の母の物語
第4章 平安京は「四神相応の地」か
第5章 時代のなかの晴明
第6章 晴明の「敵役」たち
第7章 近代・現代文学における晴明イメージの変転
著者等紹介
田中貴子[タナカタカコ]
1960年、京都府生まれ。奈良女子大学文学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。現在、京都精華大学助教授。博士(日本文学)。専門は、国文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



